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2014年 01月 19日

不調なときにも・・・高橋大輔

 先日紹介したキャリエールの言葉は当然と言えば当然で、2007年、最強のプログラム白鳥の湖ヒップホップバージョンとロミオとジュリエットを引っ提げて世界一を目指して大躍進中の高橋選手と遭遇したのが2007年NHK杯で、3歳下のキャリエールは高橋優勝、キャリエール3位の表彰台で健闘をたたえ合った間柄だ。
 そして、最近のキャリエールは世界の選手のyou tubeもかなりまめに見てはつぶやいているようだ。
2013NHK杯の高橋の神演技につぶやいたのが先日の言葉だ。

これは考えてみれば、あの復活NHKの演技を見れば、そうだよね~というのはもちろんなのだ。


不調なときにも
 では、調子の悪かった選手を見て人は何を思うのだろう。ここも気になる。あぁ~、と見る方もがっかりして、それきり忘却の彼方・・・ということもあって普通だ。

 だが、選手によっては失敗したときにも見つめ続けていられる。

例えば国際大会で振るわないことが多かったアメリカのジェレミー・アボット選手は、例え失敗しても記憶の残る情感の込められた演技で、いつも次に期待しているからねという気持ちで見つめ続けていた。とうとう、2013のNHK杯で久しぶりに表彰台に乗り、その勢いで先日の全米選手権で驚異的な点数を獲得した。
30歳にして4回転の成功率が高く独特の表現を持っているメンショフさんは日本によく来るし、成績が振るわなくても次をすごく応援してしまう。
失敗が続いても見つめ、見守り、ずっと気にしていきたい選手もいるものだ。


◆不調でも、その選手ならではの個性が際立ち、次を期待させるような断片でも感じられるとき、勝敗だけでなく心が動かされる時がある。

 それはやはり、どんな負け戦にたいしても最後までひたむきであり続けるときに、
          その選手の苦悩と涙の向こうに栄光へと続く光を見出せるからだろう。


◆イリーナ・スルツカヤ
 1/9の読売新聞のインタビューで答えている。母国開催のオリンピックに向けて解説やら何やらで充実した時を過ごしているスルツカヤの記事である。
不調なときにも・・・高橋大輔_c0067690_135561.jpg

その中で、全日本での五輪代表選考の様子も注目していたようで、故障から復帰し、戦い代表入りした高橋大輔には驚いた、彼は本当に素晴らしいスケーターと語った。


◆ソチへのメンバー発表でのD1SKバナーや自作バナーの多さと、悲鳴のような大歓声が代表となって呼ばれた高橋大輔を迎えた。そもそも、女子のフリーの演技の日なので、真央ちゃんバナーや明子ちゃんバナーを持ってきているのは普通だ。
 しかしそれ以外に、高橋の名が呼ばれる期待の気持ちと一緒にバナーも大切にバッグに入れてきていたのだろう。

 スケート委員長の伊東さんの発表のとき、他の選手にふつうの祝福の拍手をしていたが、高橋大輔の呼名のとたんに客席ははじけ、一斉にバナーが会場中に広がった。(この会場にいたかった!この瞬間を共有したかった~!)
 この光景に大輔さん自身も励まされたという。
観客は勝ち負けだけで応援しているわけではないのだ---ということを強く感じた日だった。


◆高橋選手について、どのくらい前からファンがいるのだろうかと思って読んでいると、なんと中学生の時の全中やジュニア選手権の時から注目し、あるいは招待演技でちょっとだけシニアに入って披露するチャンスをもらったような時にもすでに応援しているファンがいる。そういう方たちはお目が高いと感心してしまう。
 あまり知られていないころの試合などで、黒地に高橋大輔バナーや、緑のGo Daisukeバナーがあるのを見ると、こんなに前から大きなバナーをつくってどこにでも行って応援する人たちがいたのだとわかる。
 そういう選手なんだなと思う。

 高橋大輔は、転んでも転んでも4回転は跳ぶし、決して後ろ向きにはならないひたむきさがあるからファンはずっとついていくのだ。
 そして、そのひたむきさが無名のころから27歳のベテランになってもずっと変わらない。
涙の会見を見ても純粋さ、ネガティブなことは言わない、全てのまずいところは自分に帰する潔さに、人間性へのファンというのもありだと思わされる。



◆キャリエールに話を戻してみよう。

キャリエールのtwiを見ていたら、topに大ちゃんの全日本涙のインタビューの画像があった。
不調なときにも・・・高橋大輔_c0067690_1342059.jpg


これは何かとあけてみると、

キャリエール君、負けた大輔さんをみて、NHK杯の神演技を見たとき以上の言葉を贈っている。

そこには、

Daisuke Takahashi has and will always be my hero no matter what!

ダイスケ高橋は
    どんなことがあろうとも  ・・・・(全日本の5位の演技を見てからの感想twi)
         私のヒーローであり、これからもそうだ!!



不調なときこそ・・


 不調なときにこそ見えてくる清々しいほどの人間性に

             不調なときにこそあふれくる応援の声・・・。
 
  

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by miriyun | 2014-01-19 13:24 | Comments(17)
Commented by tsurukame_ko at 2014-01-19 21:24
うんうん、、、と、大きく頷きながら読ませていただきました。
そう。ほんとうに、そう。
いよいよソチへ向かう彼へ、応援の気持ちを届けたいです。
Commented by すず at 2014-01-20 01:23 x
素晴らしい記事をありがとうございました。
涙が出てきました。
どんな時もこの愛すべきアスリートを精一杯応援したいと思います。
Commented by donatama at 2014-01-20 19:46 x
4年に1度の大舞台、日本いや世界中の期待を背負っている。
今、どんな精神状態なのだろうか。
淡々とやるべきことをやっていると思うけれど、心と体が壊れないことを祈っています。
Commented by noel at 2014-01-20 21:44 x
はじめまして。いつも拝読させて頂いています。
キャリエールの言葉が嬉しく、思わずコメントしました。
キャリエールのこと、よく覚えいます。同時期に同じ競技会に出ていた才能あるスケーターがこんなツイートをしてくれるなんて、本当に嬉しいです。見つけて紹介して下さり、有難うございます。
Commented by キク at 2014-01-20 22:04 x
キャリエールの言葉、そのままあの時のファンの想いそのものですね。ミーシャやジュベールの言葉もです。大ちゃんのあの涙のインタビューの動画に、「潔さ0」というコメントを書き込んだ人がいましたが、あれほど潔さやまっすぐさが見えたインタビューはないだろうに!と思いましたね。競技者としても芸術家としても人間としても本当に希有で愛すべき人だと思います。競技者としてのゴールが近いことには胸が痛くて仕方ありませんが、スケートは続けてくれるようですね。引退後の選択肢も、先駆者となって広げてくれることでしょう。兎に角足の状態が少しでも良くなることを祈っています。この色んな意味で唯一無二の人は、ソチでどんな奇跡と感動を見せてくれるのでしょうか。
Commented by miyabiflower at 2014-01-21 02:36
私も大きくうなずきながら読ませていただきました。
こんな時間なのですが、もう読まずにはいられなくて
丁寧に共感しながら読み進めて、胸がいっぱいになりました。
>ネガティブなことは言わない、
>全てのまずいところは自分に帰する潔さに
そうなのですよね。
こいう所にも魅かれます。
miriyunさんのこれからの記事も楽しみにしています♪
Commented by 谷間のゆり at 2014-01-21 20:18 x
私の感じた事書きたいことは、もう色々な方が書きつくしていらっしゃいます。代表に選ばれた時は私も思わずおめでとうとテレビに向かって叫んでしまいました。あの時の感激は記憶から消えないでしょう。
Commented by miriyun at 2014-01-21 21:22
tsurukame_koさん、
あの全日本で、各選手がピークを合わせてきて素晴らしい演技でいっぱいのなかで、絶不調の大輔さんが魂を込めた滑りはやはりすごかったです。
 こんなにも厳しい中でも他にはない存在感をあの巨大アリーナにはなった高橋選手に圧倒されました。
Commented by miriyun at 2014-01-21 21:26
すず さん、気持ちが落ち着いたところで今更のように書いた拙文を読んでいただきありがとうございます。
 高橋選手を知れば知るほど、ひとたび心奪われた人が負けても落ち込んでもずっと応援し続けるのがよくわかります。
 私もすべてを含めて応援していきます。
Commented by thavasasis at 2014-01-22 19:26
初めまして、大ちゃんの熱狂的ファンのひとりです。
同じエキサイトで大ちゃんのファンのにやっとめぐり合えました。
ほんと大ちゃんは多くの方に愛されるスケーターですね。
日本のファンのみならず、海外、そして同じ志のスケーター。

キャリエールの言葉に感動しました。
素敵な記事をありがとうございます。
Commented by thavasasis at 2014-01-22 19:29
リンクさせて頂いてもいいですか?
Commented by miriyun at 2014-01-23 07:49
donatamaさん、
自分を追い込むのは必要なのでしょうが、
すごく心配していたとおり余りにも他の選手の思いも国中の期待も何もかにも責任を感じているといい、大輔さんの場合、言葉に出す以上に重く感じているところが垣間見えますね。
スピードスケートの覇者清水さんも言っていましたがまずは重荷を背負わず思い切り演技して、あとでみんなに感謝でいいんですよね。
Commented by miriyun at 2014-02-06 07:39
Noelさん、ようこそ!!
ともに戦った人が一番わかっていてくれていますね。
大輔さんの演技を目の前で見た人は別格の演技に心奪われてしまうのでしょう。
それにしても「何があろうと----」というこの言葉は素晴らしい応援になります。
Commented by miriyun at 2014-02-09 12:32
キクさん、潔さやまっすぐさ・・・そのとおりです。
高橋選手も表情にも演技にも出てしまうから自分はうそをつけなくて、その時その時の自分をそのまま表現するしかないと言っています。
 ほんとに無防備なほどさらけ出してしまうこの人を見守って、そして唯一な存在としての演技を期待してしまいます。
Commented by miriyun at 2014-02-09 12:39
miyabiflowerさん、共感していただけて嬉しいです。
時々、書かずにはいられない気持ちになります。
この選手、いったん深く見始めると離れられなくなるものを持っています。
オンアイスのオーラ、オフアイスの温かみ・ユーモア・人柄が一人の選手に共存していることが奇跡のように感じてしまうのです。
Commented by miriyun at 2014-02-09 12:42
谷間のゆりさん、ほんとにそうですね。
全日本の後の発表で会場はもちろん、テレビの前でもどれだけの人が
やったー!!と快哉を叫び、祝福したことでしょう!!
私もTVでしたが、大丈夫なはずだと思いながらもドキドキして、
家族と息を詰めて見守っていました。
Commented by miriyun at 2014-02-09 12:55
タバサシスさん,リンクありがとうございます。
しばらく目が不調でPCから離れていたのでお返事遅くなりすいませんでした。
ほんとに海外の選手にも解説者も高橋選手にはファンが多く、その言葉は励みになりますね。


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