高橋大輔のスケートの魂

高橋の魂に触れてきた     
さいたまスーパーアリーナから帰ってきた。
      全日本の舞台をしっかりとみてきた。
           高橋のスケートの魂に触れてきた。

なんというスケート魂。
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 スケートの申し子、音楽の神に愛されしもの、音楽理解とかいう言葉なんぞでは表しきれない
手も足も別に動きながら絶妙なアクセントをもって奏でるリズム。
 2008年のケガ以前は主に手足だったが、バンクーバー以後の高橋は背中さえ曲想を語りだした。

いや、高橋自身がかって言っていたように、彼は音楽のもとになった映画やオペラの登場人物になろうとしているのではなかった。あくまでも音楽を感じて自分の感性にフォーカスされたものを、徐々に出していく。
 新しい振付で要素をこなし、跳んでスピンしてステップするという技術だけに振り回されてしまうのが普通のフィギュアの演技だ。それでもまあまあ、映画や曲のイメージに合わせて壮大に跳んだり、優雅に舞ったりしていけば、音楽をよく表現したと言われるのだ.

 ところが、高橋は違った。

音楽を決め振付師の力をかりてどう動くかを決め、練習し、試合を通して熟成させていく。
その中で求めているのは映画の主人公になることでも、作曲家の音を忠実にリプレイすることでもない。

いったん高橋の中で熟成されてからあらわされてくるものとは・・・
 それはある時はJOで表現され、ある時はスケアメで一端が現れる時もある。オフシーズンのショーでもう完成形ができることだってあると思えばNHK杯になってもまだ完全ではないときもある。昨年のように全日本でようやくできたものもある。
 
 演技の熟成の速いー遅いはあるし、山あり、谷あり、谷底までの落下もありと変化の激しい選手だ。それというのも確実に点になるとわかっていても、プログラムを同じものを使いまわさない。(EXは別)
 慣れない演目、苦手な曲をあえて選び、難解な曲にも挑む。さらにスケートの技術向上に努める。

 慣れないところから初めて、新しい曲を使った新しいタカハシの魂をエッジで語る。
    必ず演目を変え、動きと表情とで
         新しいtakahashiの魂を謳いあげる

 こんなスケーターがこれまでいただろうか?


・・・・前置きが長くなってしまった・・・。
さいたまでは、その場で出てくるツイッターにお世話になった。自分はずっと無駄にだら長の文で表現してきたものなので、ツイッターの短い文で言いたいことを鮮やかにスパッとあらわす皆さんの言葉にひたすら感心していた。リツィートもできずひたすら眺めさせていただいているだけなので心苦しいが、今をあらわすツイをすごいと思って最近見るようになった。
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 さて、全日本
解説をしている本田武史さんの言葉によると、先週も氷には立ってジャンプもしてみたが、なんときちんとジャンプ練習に入ったのは今週だというのだ。
 それも膝にたまった水を抜いてようやくとのことらしい。最初は氷の上に立つことさえでいないという痛みだったという。

 しかし、今期のオリンピック選考は3つの大きな条件があるが、全日本に出場というのが最低条件になっていた。だから、無理をせざるを得ない、練習できていなくても跳ばなければならない試合だった。


◆12月22日、フリーのビートルズメドレー

 始まる前の6分間練習に入るとき、6人の選手が入場口に並んだ。自分は背後の上の方の席にいたのだが、その時、大ちゃんが一人だけ後ろを見て、そして首をぐるりと回してバナーが並び、観客が応援している客席を見まわすように見た。
 のちの大ちゃんの発言からすると、見納めと感じていたのかもしれない。(いやいや、大ちゃん、あなたがリンクに立つ限り、こんなのいつでも見れるから・・・)

 そして6分間、3回転は思いのほか、きれいに跳んでいるので一安心。ただし、4回転は転倒。滑走は好きな4番滑走。

 怪我の具合からすれば、逆転優勝なんて望まない。これ以上の怪我なく、無事に滑り終えてほしい。
ただの不調なら大ちゃんの気力を振り絞った奇跡の演技を期待してしまうところだ。だが、ひざの不調を考えたら、ひとまず無難にこなしてほしいと願いながら、きっと大ちゃんの頭には無難になんて言葉はないのだろうなともわかっていた。なんといっても不調でも転んでも4回転やっていたもの。

 そして大ちゃんの順番が来たとき、大ちゃんの演技の隅々まで目に焼き付け、今のダイスケをしっかりと受け止めようと覚悟を決めた。

 会場全体が唸るように揺れる。バナーも揺れる
大ちゃんへの声援だ。3階だってかまわず娘も声を出す。「大ちゃん、ガンバッ!!」

 いつものイエスタディから、覚悟を決めたクワド、大ちゃんがやることはわかっていた。転倒、
だが、これは回りきっていた。練習でまったくまわれなかったのに意地を見せた。
そのあとの4回転(ここでもやるかい!)は回転不足。

 大ちゃん悔いなくやりたいんだろう。
シングルアクセルはOK. そして、ステップ。


◆ 動画 ありがとうございます。お借りします。

ローリー・ニコルが長年温めてきて、ダイスケにしか託せないと思ったカムトゥギャザー、カート・ブラウニングが「10秒でそのスケートが世界一だとわかる」といったステップはあざやか。

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苦しいだろうにステップにはこれ以上ない微笑みもあらわされる。スケートの歴史に敬意を表し・みんなに感謝を示しているといった表現も心に沁みる。

 最後の「ザ・ロング・アンド・ワインディングロードの気持ちの良いステップ、
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素晴らしい、大ちゃんならではの演技だよ。

   大ちゃんの魂が伝わってくるよ・・・。
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現地では最後に大写しになるまでわからなかった右手の血。最初のクワドの時からのケガだったようで、ドキッとした。こんなので演技していたのかと・・・。

終わったあとの大ちゃんインタビュー、観客への思いを尋ねられた時、何も答えられなくなり陰に行った。あとで続きをした時に目元が・・・。(あぁ、大ちゃんの気持ちが遠い距離なのにフルフルと伝わってくる。)
  そして、五輪はないと思うと・・・、言った。

大ちゃんのあくまでも美しい演技に泣き、
                   その魂に泣く・・・



Sochiへの資格
しかし、大ちゃん!!
そんな五輪はないなんて、言わないで!

 マスコミの中には、素晴らしく研究して発信してくれるところもあれば、
調べもせずに適当に書くところもあって、一般読者は文字で読んでしまうとそうなのかと信じてしまうことがある。

大ちゃんは、ただ表彰台にのれなかった人ではないんだよ。

みなさん、
 いつも自分に対してものすごく厳しい基準を持っている大ちゃんだから
 大ちゃん的には、自分が表彰台にのれないことで自分を許せない感があるかもしれないのだが、
  それで引いてしまったりしちゃいけないですよね。
  

 忘れちゃいけない。・・・ 資格、大ありの大ちゃん!なんです。


【代表選手選考方法」
・男女シングル
 全日本選手権終了時に、五輪参加有資格者の中から、以下の選考方法で決定し、フィギュア委員会へ推薦する。
(1)1人目は全日本選手権優勝者を選考する。
(2)2人目は、全日本2位、3位の選手とグランプリ・ファイナルの日本人表彰台最上位者
(3)3人目は、(2)の選考から漏れた選手と、全日本選手権終了時点でのワールド・ランキング日本人上位3名、ISUシーズンベストスコアの日本人上位3名選手の中から選考を行う。
 

(1)は羽生くん
(2)は未定だけど町田君、GPシリーズからの活躍と今回ので可能性大
(3)は? ここよ!怪我している大ちゃんの目指すところはここだったはず。
     ワールド・ランキング日本人上位3名・・・もう決まっている羽生くんを除けば、断トツの世界3位。
      (というか、大ちゃんはワールドランキングで何年も上位をずっと保ってきた驚異の実力者)
      ISUシーズンベストスコアの日本人上位3名選手・・・・これだって、同じベストスコア2位
        全日本5位だって、大ちゃんいけるよ。
          選ばれなかったら、おかしいよ!!


大ちゃんの姿で悲壮感が漂ってしまったけど、
   信じてる!!

オリンピックは特別な場所!

   一気に世界中から集まった人々を感動させられる人が勝利をつかむ。

      大ちゃんがいかなくて誰が行くの???

  大ちゃん頑張れ、
    そしてお願い・・・指名されたら遠慮しちゃったりしないでうけてよ。
     あなたの力、あなたの魅力
         あなたのムーブメントが起こす奇跡を、世界の人が見たがっている・・・


      世界が望む選択がされますように、祈ります
  

              (帰ってきたばかりで、打ちました。気持ちだけまず載せます。間違いはあとで直させてください。また、高橋・・と、勢いで打ちましたが、ほんとは気持ち的には大輔さん、高橋選手、大ちゃんという感じなのですがですが、これも勢いで書かせてもらいましたのでスイマセン)

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by miriyun | 2013-12-23 18:05 | Comments(6)
Commented by donatama at 2013-12-23 18:32 x
さいたまスーパーアリーナへ行ってらしゃんるだろうなと思ってました。

私も信じてます。大ちゃんのソチ行きを。
町田くんや小塚くんはまだまだ経験が浅い。メダルを取れるのは大ちゃんだけ。
私、昨夜はちょっと弱気になってましたけで、一夜明けて冷静になるとやはり大ちゃんでしょ!
Commented by えるだーおばば at 2013-12-23 23:32 x
こんばんわ、おばばです。

miriyunさん、貴女がおっしゃる通りになりましたねえ。
選考方法も全く同じでした。

不満を抱く人にも、それなりに納得いく選考でした。
どうか、オリンピックまでに足が少しでも今より、よくなりますように、祈ってます。
小塚君も万全の状態のエースとの戦いではなかったと、理解している筈と思いたいです。
高橋君の演技はたとえ、万全でなくても、世界のファンを感動させる力を持ってる筈です。
「点数では負けたかもしれないが、フィギュアーでは勝っている」、これはおばばの息子{30代}が羽生にチャンが負けた時に発した言葉ですが、私は高橋君にこの言葉を贈りたいです。
Commented by yumiyane at 2013-12-23 23:46
高橋くん、オリンピック出場決まりましたね。
おめでとうございます。
っていうか、また彼の演技を観ることが出来ると、私も嬉しいです。
Commented by miriyun at 2014-01-01 10:38 x
donatamaさん、そう、あまりに悲壮感に包まれましたが、
よく考えたらやはり選考は大ちゃんでしょ、
・・・と、ちょっと間をおいて考え直したので、その勢いで書かせていただきました。
Commented by miriyun at 2014-01-01 10:43 x
えるだーおばばさま、あとの放送で、フリーの日、大輔選手は
自分の演技に納得できなくて悲壮感でいっぱいになって
選考基準のことはさっぱり頭から消えていたそうですね。
本人もファンも、そしてメディアも知っていたはずの基準を
思い出せないほどの気持だったのかと、改めて今落ち着いたところで振り返っています。
Commented by miriyun at 2014-01-01 10:45 x
yumiyaneさん、あの日の滑りと
誇りある姿とでますます見たいと思う人がむえたようです。
嬉しいですね!!


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