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2013年 09月 16日

eye が・・・ 高橋大輔

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    オリンピックメドレーの安藤美姫さんから高橋大輔さんへのトランジッションでのシルエット

フィギュア界の年齢感覚に違和感  
 フィギュア界の選手年齢について思うことがある。

 体力的に極限まで使ってより高い技術で美しい演技を競うフィギュアは並の体力や集中力ではやっていかれない。氷の上で跳んでは膝や足首に大きな力を受けてしまい、転べば全身を叩きつけることもある。だから若さと回復力が求められる。
 だが、それによる世代交代は周囲が決めることではなくて、選手自身が決めることだ。だから、メディアがことさらに引退かというような言葉を待ち受けているようなことには違和感を感じる。

 幸い、いわゆる日本のスケートファンは、長年のファンが多く、スケート選手のことはもちろん、振付け師情報や、技術や採点方法、ジャンプやスピンの見分けからプロトコルにいたるまで熟知している人が多い。
 だからマスコミに踊らされる人は少ないし、アナウンサーが間違っていることを言う(実際、けっこう多い。こちらが舌を巻くほど正確に資料を知っているのは西岡アナぐらいかも)とほとんどのスケオタはそれを指摘できるだろうが、うるさく騒ぐこともない。

 選手の恋愛報道にも、未婚の母報道にも、ましてや年齢や引退という言葉で振り回されないで、あくまでも選手のよりよい環境での競技ができるよう願い、心からみんなを応援していきたいという「愛」を感じる。
 
 だから、関東選手権から出る安藤選手の応援にもたくさんの人が行くのだと信じたい。(2500人の席が二日分あっという間に売り切れていた)
 じっさい、しばらく休養していたとはいえ、世界女王、滑りに雰囲気があるから関東選手権と・東日本選手権なんて軽く突破するでしょう!


◆さて、高橋大輔を見ていると、競技年齢ってなんだろうと思う。
本人も以前は先輩たちの引退年齢と合わせて考えてバンクーバー以降のオリンピックは考えていなかったようだが、ソチに向けてやってみたら(もちろん簡単ではなく、すごい苦労を重ねているが)、身体能力的にもスタミナもそして情感はいや増すばかりで、まだまだと感じている。

 高橋大輔は日本の男子シングルでは最年長だということで取り上げられるが、晩成型メンショフさんは30歳だが、個性的な演技と4回転がいい感じになってきた。

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                     ↑ フレンズのバックステージ
荒川さんが衣装の人に背中の止めをしてもらいながら高橋選手と話している。
こんな時の高橋選手の一瞬はやはり弟に見える青年だなと思う。こういう時は氷上にいる時よりもずっと若い。

そういえば日本の雑誌でグラビアを飾ることが一番多いのは嵐だが、先日ふと嵐の年齢を見たら、全員30歳以上だった(職種が違うので比べるのもおかしいがふと思ったことなので深く追及はしないでね。)スポーツ選手も多くが30を超えても頑張っている。
 高橋大輔は大怪我をのりこえたこと、日本のエースとしての重責を担ってきたことで、ここの所とても大人の顔になっているが、アスリートの中でも、まだまだ体力があり、また充実している。

 そんな高橋選手が、少しでも長く現役選手として活躍するのを見たいと思うのは、ファンのわがままだろうか。過度に動けばひざが痛むとも聞いているので、あくまでもできる範囲でだが、演技する高橋選手を見続けたいと思ってしまう。


eye・・・何だか余裕だ
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2013年に2009年の初期の衣装でeyeが見られるとは思ってもみなかった。
そして、あれっと思った。
世界で最も難しい高度であったステップが、なんだか余裕だ。
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◆動画主様お借りします。 
クーリックや荒川さんはさすがのオリンピック金メダリストの滑りを見せてくれるし、鈴木明子さんや小塚くんの滑りも堪能できる。



ここで、ゆっくりとeyeを確認できた。

手も足も余裕で動いていて、ステップをもうひとつふたつ、手の振りの1つでも入れようと思えば入れられそうに感じた。
バンクーバーからも3年半を経た今、
余裕さえ感じられるほどにステップを踏めている高橋選手に驚かされている。
絶え間なく見ていたのに、じっさいには高橋選手自身があのときよりもずっと進化していることに改めて驚かされる。

おもえば、タンゴにビアソラで猛烈なほどの機敏な身のこなし、
    月光の他の追随を許さぬことを示した超絶な速さと美しさ、
         これらの作品を作り上げてきた高橋大輔であるからこその”余裕”なのだろう。

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そして、ドヤ顔はやはりeyeにあう。
バックステージでの顔とは別人だ。
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雰囲気を一瞬にして変えられる人だから、
     メドレーの中で短い時間であっても「eye」はまさに眼福の時をもたらしてくれた・・・。


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by miriyun | 2013-09-16 22:41 | Comments(2)
Commented by de-momo at 2013-09-17 15:12 x
miriyun さまこんにちは。いつも楽しく拝見させていただいています。本当に高橋大輔という選手は凄い人だなと思います。常に進化していますものね。見えない所で相当な努力を重ねているのでしょうね。eyeは勿論、エキシビションのアンコールで見たマンボも驚きの進化でしたね。競技で演じているときよりも余裕すら感じました。有名な選手にはそれぞれ代表とされるプログラムがありますが、彼ほどいろんなプログラムを演じた人はそういないように思います。静から動、どれもそれぞれが素晴らしくて、この人はいったい幾つ引出しを持っているのだろうと驚かせてくれましたね。クライシスとアナザーオリオンのように同じ静かな滑りでも、世界観は違ってい動画を見ていると、次から次へ止まらなくなってしまいます。まだまだいろいろな音楽を奏でて欲しいと思います。
Commented by miriyun at 2013-09-18 02:20
de-momoさま、お読みいただきありがとうございます。
天性のものを持っていても、どんな人と出会っても、それを自分のものとして取り込んで真摯に向き合っていかないと持っている才能も廃らせてしまうことでしょう。
大輔選手はその点凄いですね~!
体力をつけるためのコーチも言われたことを夢中でこなし、体力に心配がないところまで陸上トレーニングをするし、プラトフでもモロゾフでも、そして宮本さんにカメレンゴさん、シェイリーン、それぞれのところでできないと言いながら何でもやってしまう。彼の「できない」は今できないからやっているということでいつかはやるぞ・・・ということみたいですね。
他の人とは違うんだということがよくわかります。
そして音楽を身体で表現する緩急とリズムはトリハダものですね。


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