蛍の光跡

蛍の光・窓の雪 

 ホタルって田んぼに農薬がないころにはどこにでもいたらしいが、最近は特別に大事に環境を保っているきれいな水のあるところや養殖して話したところでしか見かけなくなっている。

 『蛍の光』は、「ほたるのひかりまどのゆき、書(ふみ)よむつき日かさねつつ……」の歌詞で始まる。
これは、ご存知の通り、中国の晋の車胤が灯油を買う金がなく、ホタルを集めてその光りで書を読み、同じく孫康が窓辺の雪明かりで勉強したという有名な中国の故事に由来する。

 困難な状況でも刻苦勉励していく様子を、
   美しくも前向きにあらわしたものということで歌にもなり、
   私たちも当たり前にこの歌詞を受け入れてきた。

 しかし、蛍の光を見たことがある人ならば、ほわあっと光る蛍の光で本など読めるものかという疑問に思うものだ。
民間の蛍研究家が実験してみたという話がある。
蛍を1000匹ずつ籠に入れ、中央に新聞をおいて読めたということだ。
 しかし、20匹集めるならともかく2000匹集める労力ははてしないもので、しかも短い時期しか光らず時間帯も決まっている上に、虫自体も短命なので、常に補充しなければならない。そんな労力を使うくらいなら枯れ木を集めてたいまつにする方がよほどてっとり早いはずだ。


ゲンジボタル型とヒメホタル型

 そんな気になる蛍なのだが、すべての蛍が光るわけではないという。
日本にいる蛍の中で光る代表的なものにゲンジボタル・ヘイケボタル・ヒメホタルなどが光るらしい。

 ヒメホタルは光を連続して光らせるのではなく省エネ型で、ちかちかとついたり消えたりする。
図鑑を調べたら、点々と点線になった光跡があった。ついたり消えたりするので
ほんとに点々というものだった。

        
 蛍が飛ぶ光跡が見れるのはゲンジボタルが大きめできれいに光りながら跳ぶことができるらしい。


この夏の挑戦
 ・・・ほんとは星空を撮るつもりで高原まで行ったが雨で断念した。

 だから、そこは柔軟、というのか大雑把な自分らしく、夏の目標変更・・・『蛍の光を撮る』に、急遽変更した。

◆場所は横浜、しかもみなとみらい。
     そんなところに蛍がいるわけない。
          その通りです!!

 実はイベントがあってその中で、蛍を見たことがない都会の人たちが蛍を楽しめるように蛍小屋が設けられたのだった。もちろん、光るのは蛍の勝手だから、昼間に行ってもダメで、蛍が光りたくなる20時から22時くらいに、これだけのために出かけて行った。

 カメラでの撮影は禁止ではないが、光ものは禁止されている。
デジタルカメラのストロボはもちろん、距離を測る補助光も撮影後の液晶の光もじゃまになると判断した。
 だから、できることは一つ。すべて設定は小屋の外でやっていき、全部マニュアルでオートフォーカスさえしない。撮影後の液晶確認さえしないというのが、自分が考えた撮影方針だった。真っ暗闇で距離も自分の感覚で一定に保って撮る方法しかない。

 幸い、並んで入場すると3分くらい見させてもらえる。

 草むらにいる蛍たち、なんとなくホワホワと草の間が光っている。

ここで、『蛍の光、窓の雪』の故事を思い出す。
    無理だ!     

 小屋の中では書(ふみ)を読むどころか、自分の手だって見えないくらいだ。
   ・・・と、まずは最初の疑問についての答えを実感。

 ここには200匹の蛍が入れてあると聞いたが、それが10倍の2000匹いたとしても、隣にいる人の顔が見えるとはとても思えない。上の方に光除けをつけた窓はあり、外の光が若干入ってきているにもかかわらず、下の方は真っ暗だったのだ。


c0067690_15473990.jpg

草むらに向けて撮ってみる。
 ふわりと一匹の蛍がちょうどよく飛び立った。そこまで20秒動かず撮った。


蛍の光跡を撮りに行ったのであって、蛍という昆虫の写真を撮れる状況ではないので他からお借りしてみよう。
c0067690_22133294.jpg

                                 ↑ ゲンジボタル(フリー写真素材フォトココさんより)



蛍の光跡・・・ 『蛍*20時からの舞』
そのあとも継続して撮影、 
 もちろん、小屋から出てから、液晶で確認してもかろうじて何か写っているかなという感じで、じっさいきちんと確かめたのは帰宅してPCにSDカードを入れてから。
      
   ワォ~ォ!
     だいたいイメージ通りに写っていた。

   今年の写真への挑戦の結果は次の写真です。

c0067690_15495426.jpg

                 ↑  『蛍*20時からの舞』 (ワンクリックで画面いっぱいにしてご覧ください。)
  
               
蛍や写真に興味がない人には
  ナンジャコレ!!っていう写真ですよね。

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by miriyun | 2013-08-15 20:09 | 写真館 | Comments(5)
Commented by 谷間のゆり at 2013-08-16 11:41 x
私が子供の頃(70年程の昔)は多摩川の近くの小さな川で蛍狩りが出来ました。竹の小枝を持って光の見える所を横に払うようにすると、竹の葉にホタルが止るのです。直ぐに虫かごに一杯のホタルがとれました。結構明るくなりましたよ。
父の子供の頃はホタルが玉になって飛んでいたそうです。其れを人魂が飛ぶと怖がっていた人が居た事も。
ホタルの宿は、川端柳、柳そよそよホタルもゆれて、山の三日月隠れる頃は、ホッホホタルが飛んで出る。
童謡の文句ですが、其の中にホタルの玉が大玉小玉と言うのが有った気がしますが・・・・わすれました。
Commented by 谷間のゆり at 2013-08-16 12:18 x
追伸 童謡の歌詞を大分間違えていました。
川端柳の次は、柳おぼろに、夕闇よせて、川のメダカが夢見る頃は、ホ ホ ホタルが灯をともす、です
山の三日月は二番で、ホタルの大玉ではなく大マリ小マリでした。
検索で簡単に見付かります。著作権の保護の為印刷は禁止らしいです。
かなり覚えていたようですが、まぜこぜでしたね。
Commented by 霧のまち at 2013-08-16 20:39 x
小学生の頃は 家の周りの田んぼでよく見かけました。
竹ほうきを持ってホタル狩りです。 ほうきをスッと動かすと間にホタルが絡まって捕れるんです。 当時の虫かごまでよく覚えています。 近くには川もありましたので エザのカワニナもちゃんと確保できたんでしょうね。
あの頃は 普通の景色だったんですが 今思うと もう二度と戻らない幻のような思い出です。  
Commented by miriyun at 2013-08-18 13:24
谷間のゆりさん、蛍ってそんなに簡単に採れるものなのですか、
知らなかったです~!
たくさん集めるとかなり明るくなるのですね。
歌はよく状況をとらえた歌になっていることが多いです。
Commented by miriyun at 2013-08-18 13:29
霧のまちさん、蛍狩りよく覚えていらっしゃいますね。
やはり暗闇の中の幻想的な動きは印象的です。
もう、確かに戻ってこない光景かなと思います。
もっともっと、蛍を見たいという気持ちが強くなりました。


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