ローリー・ニコル(2)・・・高橋大輔

ローリー・ニコル振付けの『ビートルズ・メドレー』

① 確かな目

 ローリー・ニコルは以前から、技術については確かな目を以て高橋大輔を見つめている。
そして、技術だけでなく点数やルールに誰よりも詳しいと言われる。

 しかし、点数をあげるためだけの振付けだったら、高橋は心を動かされなかっただろう。

② 愛と感謝の思いで『ビートルズ・メドレー』
 かねがね、高橋大輔はオリンピックには皆が知っていて感動できて、そして希望がある曲で滑りたいと言っていた。ローリーのところで、『イエスタディ』『カム・トゥゲザー』『フレンズ・アンド・ラバーズ』『イン・マイ・ライフ』『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード』のメドレーを提案され、他の候補曲もあったが、他は聞かずにこれに決めた。

 ただの有名な曲というのではなく、
      それぞれの曲に、色々な才能が集まり、
         思い出や友達や好きな人のことがよみがえり、
              スケートの歴史に感謝して、紆余(うよ)曲折しながら道はつながっていく・・・という意味が込められたローリーが5曲の並び順にも苦心しながら作った。

そして、テーマは『愛』・・・。
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このテーマを滑ることに高橋大輔は大いに共感している。
 高橋大輔は、これまで触れ合ってきた人たちへの感謝の気持ちを織り込んで滑るという。
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実際、今回の練習動画のほんの一部を見てもおだやかな微笑みが見られる。

 『イン・マイ・ライフ』ではどんなに苦しくとも笑いなさいと言われたという。
  それって、実際JO(ジャパン・オープン)やNHK杯を見る時の見どころになるだろう。


③ 音楽と情熱とスケートと
高橋大輔は点数がとれるだけの演技を求めているのではない。

昨年のSPの変更・・・点はいかなかったけれど「月光」を世界選手権で演じ終わったときの高揚した顔でわかった。ジャンプはうまくいかなかったものの高橋大輔は充実している。点数はGPFの点数にいっていなくてもSPを変えたことを後悔なんかしていなかった。
 
 「月光」の最後のステップは高橋大輔の技術と精神を見事にあらわしたもので、それはステップの点数が、史上初の満点になったことでもあらわされていた。点数としてはステップでプラスになる点数はジャンプに比べればほんのわずかなものである。
 しかし、月光のステップは明らかに「高橋大輔」そのものであったし、実に美しい演技だった。


高橋大輔は
  振付師とのやり取りの中で、
      そのスケートと音楽との一致した演技を情熱とともに演ずる。
      
   だから、人が飽くことなく繰り返し見る演技ばかりであるし、
      人の記憶に残る演技をしてきた。
   一度も自分の演技に満足したことがないという向上心で
      技術的にもアートとしても努力を続けてきた彼・・・。


   そのスケートへ想いを昇華していきたい高橋大輔を理解し、
      且つ競技の中で誰にも負けない組み立てをしていってくれるのがローリー・ニコルであったなら
         またしても高橋大輔の選択は素晴らしかったということになる。

         そして、ぜひそうあってほしいと思う。


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by miriyun | 2013-08-12 05:09 | Comments(2)
Commented by tsurukame_ko at 2013-08-12 23:53
あああ。わたしも、ぜひ、「そうあること」を、願っています。
このシーズン、考えると、きゅーーーーっと胸がくるしくなります。
どうか、見届けることが出来ますように。
Commented by miriyun at 2013-08-15 02:59
turukame_koさん、これまでの頑張りを知るほどに、
今シーズンを考えると「きゅーーーーっと~」とおっしゃる気持に共感します。
とてもとても大事な毎日を充実させながら進んでいくのでしょうね。


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