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2013年 06月 20日

カルロス・アビラ・デ・ボルバと高橋大輔

誰よりも激しく動きながら   

 高橋大輔は激しく動く。
自分らしさを表現しないではいられない。
誰が演じても同じだねとおもわれるようなことをしない。
だからExでさえ、気を抜かないハードプログラムが多い。高橋大輔が不調だった2013年2〜3月の様子を見て、外国の解説者の中には、Exまでこんなハードなのをやっているから疲れちゃうんだよと言っている人までいた。
 実際は2012-13シーズンの不調は靴とブレードを替えて、とくにカーブしたブレードを使って点で支えることでより早い動きを目指したことによるようだ。 だが、ジャンプはそれにより不安定になった。
もとにもどした国別対抗戦からPIW.AOIと高橋大輔が戻ってきていると感じられ、藤井フミヤさんとのコラボではまた新しい彼を見せてもらえた。

 演技の最後にポージングしたときにシルバーグレーのトップスを通して激しく胸が波打つのがわかった。
だが、顔にはその激しい動きをした後の喘ぎが表れないどころかあくまでも優雅に涼しげな顔で終えている。
 
 スケートは本当は激しいスポーツなのだ。それを見せずに優雅に最後まで演ずるには並はずれた体力が要求される。高橋選手もシニアの初期にはあきらかにばてていたが、タイトルを取るようになってからは体力不足で喘いだり、苦しい表情になっていたりしない。

 27歳という年齢をよく言われるが、深みこそ増すものの、年齢による体力の衰えはない!!
それどころか一番タフに動いている。

どこから変わったのだろうか。過去を振り返ってみよう。

トリノで先輩の本田武史が予選前の練習でケガ、大輔が10位以内をとれば2枠というプレッシャーがかかった。SPはまあまだったもものFSでは冒頭の4回転ジャンプ転倒を皮切りに失敗を連発し総合15位に終わる。この結果、トリノオリンピックの日本男子出場枠は1枠となった。


◆シーズン終了後、勝てるプログラムづくりと体力作りに力を注いだ。

それがニコライ・モロゾフであり、カルロス・アビバだった。

カルロス・アビラ・デ・ボルバ

 カルロス・アビラ・デ・ボルバ、ポルトガル人コーチはもともと陸上選手だった。体力強化の基礎を学び、その後、99年からフィギュアスケート選手のトレーニングをみるようになった。かのカロリーナ・コストナーにもついていた。
カルロス・アビバによって高橋大輔が教わったのはどのようなトレーニングだったのだろう。
貴重な動画から一部見てみよう。
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トレーニングコーチ
ポルトガル人のカルロス・アビラ・ボルパについて徹底トレーニング
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トレーニングで体脂肪を減らして筋力をつけた。体脂肪一時は3%まで落としたが、体に悪いということでその後は6%前後だという。

世界選手権でのボロボロの演技のあと、何かを変えなければと考え、アビラデボルバ・コーチが主宰するトレーニングキャンプに参加し、その後は個人的に契約した。
夏でもスケートばかりをしたくなるスケーターにボルバはトレーニングの8割を陸上トレーニングを行わせたのだ。上半身と下半身が異なる動きをする複雑なステップやゴムボールを使ってステップを踏む練習などをした。非常に身体をひねるトレーニングで足捌きが俊敏でよくみえないほどだ。
 

全てを吸収しようとする意識の高さ
高橋はボルバの顔を見るのも嫌になるくらいトレーニングをした。

ボルバはきついトレーニングに食らいついて学びとろうとする大輔についていう。
「私が教えうるすべてのことを吸収しようという意思の高さに感動した。スケートに関して、あらゆる面で質が高くなった」とアビラ・デ・ボルバ・コーチは話す。


このトレーニングで体幹が鍛えられたことで、これまでに比べてジャンプに高さが出て成功率が高くなり、終盤スタミナ切れする場面もなくなった。シーズン開幕初戦のスケートアメリカで優勝。
大輔ならどんなタイトルもとれるとボルパも期待したという。


お借りします。

翌シーズンのグランプリシリーズ。
はたして体幹と素早い動きを鍛えた成果は?

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迎えたスケートアメリカでFS最後までへたらなかった
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日本人の若者に対して一斉にスタンディングオベイションがおこった。

 ここから高橋大輔の世界の第一線での活躍が始まった。
 以来、怪我と体調と靴とに翻弄されながらも世界チャンプともなり、まだなお第一線で戦いスタミナで負けていない。

夏の間の本気の走り込みに、ボルパにおそわった身体の上下も別に動かす訓練も絶やすことなく続けている。 これが、年齢とかにかかわらずスタミナについては安心して見ていられる根底となっている。

それにしても、トレーナーにも感心させる吸収力
      ・・・これこそが、いろいろな人に学びながら常に高みを目指してきた高橋大輔の特性と言ってよい。

 アメリカ戦は高橋大輔にとって陸トレで鍛えた力と素晴らしいプログラムを合わせて臨み優勝した記念の大会であり、その後もアメリカ大会では勝ってきている。

 新シーズン最初のアサインはアメリカ大会である。どんな大会になるのか楽しみだ。


 (*尚、シーズンinの競技会として、ジャパン・オープン(JO)への出場が昨日決まり、ここで、フリー演目が披露されるはずだ。)



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by miriyun | 2013-06-20 20:25 | Comments(0)


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