シーズン最後の『道化師』・・・高橋大輔

道化師*最後の演技   
 国別対抗戦で『道化師』の最後の演技が行われた。
これは本当に広々としたところでないとできない演技なので、もう普通のショーなどでも演じられることがなくなってしまうのだろう。
 そう思い、まぶたと心の奥に焼き付けるような気持ちで見つめた。

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実はこの演技の前の6分間練習は気が入ってきた様子が見られた。不調な中でも世界選手権よりもよくなりそうな気配を感じる。
 ところがこのデリケートな競技ではいろいろなことがおこる。ロシアの4回転などの上手いメンショフ選手が演技中転んだことで肩を痛めて棄権せざるをえなくなった。好調だっただけに実に残念だったし、痛そうな選手の気持ちを思って会場の熱気も一気にトーンダウンした。
 
 ≪追記≫メンショフ選手・・・次の13日には片腕を吊ってはいたが元気な姿でロシアの応援席で仲間と一緒に応援する姿が見られてよかった。危険が伴うスケート競技であるだけに、これだけはファンであるとかないとかではなくすべての選手が怪我なく競技ができるようにと願わずにはいられない。


 次の出場が高橋選手。本来の時間より早く呼ばれたようで係員から簡単な説明を受けていた。そして普通ならキスクラで前の選手が得点を待つ間の時間2分をもらってスケートを慣らす。
 いつもと異なるこの雰囲気で気持ちが集中してきていたのに大丈夫だろうかと危ぶむ。2分と言ってもリンクを一周して3回転を跳んでみて転んだ経験をしてみただけだったが、そこで高橋選手の苦笑いが出て表情の固さはほぐれた。ここで転んでおいたのでかえって気持ちがリラックスできてよかったのではないかと佐野さんが言う。
 
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◆クワド1本目・・・佐野さん曰く。いいクワド。高く飛びあがり十分に回っていた。高過ぎたので手をついてしまったが、回転はしっかりたりていたので、クワド久々の成功。朝の練習もクワドを最初跳ばず3回転から調整していた。不調な中、よくとんだ。
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二本目の4回転は個人戦ならいれるが、団体なので一つ目が跳べたら二つ目は3回転にしてまとめるときめていたという。
不調な中で、キャプテンとして、よくここまで演じきってくれた。

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しかし、心臓バクバクで見ていたのでほっとしたというのが最初の感想だったが見返してみると、この目、この動き、さいこうじゃない!全日本とはちがうが高橋大輔の味と風格が出た素晴らしい道化師だ!!!
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演技中は、ほんとに指先も最初から最後まで演技をしている。
練習も含めて常にそういう気を入れた演技をしているから、意識をしなくても美しい所作が身についているのだろう。

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                             疾走!! 演技しながらの疾走がかっこいい!


動画お借りします




万感の思い*笑顔 

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 やった~!、終わった~!   
自ら思わず拍手するこの姿と表情。今シーズンどうしてもジャンプの調子をあげられない中で、持てる力と努力を精一杯だしきっての演技だった。苦しくても最後まで精一杯やりきったという万感の思いがみてとれた。
 見る側としても、よく最後まで頑張ってくれたと頭の下がる思いだ。
そして、この演技中との表情の変化、一気にこぼれるような笑顔・・・いいですね~(八木沼風にうめいてみた)


「こんなに不調なのに、これだけの演技までまとめ上げた。それができるのは高橋大輔だから・・・(
SPのときの解説より)」 と、佐野稔さんがいう。
 佐野稔さんは、日本の解説人の中で最も本音で語ってくれる解説者で、本音で感情をこめて解説するので居酒屋解説とよく言われるが、この型の解説が好きだ。ブリティッシュユーロなどの解説に日本の中では近いものを感じる。好きなように話しているが見るべきところを見て的確だし、選手目線を大事にしているし、何よりも愛がある。
 解説者として常に各選手の練習ぐあいを見てきて、高橋選手の不調は十分わかっていたが、その中でこれだけやると感嘆していた。

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キスクラパフォーマンスは、道化師の感情荒ぶる両手ブルブルのシーンを全員で!!

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注目は歌子先生、今年は歌子先生がずっとついていてくれたのだということ、
    そして歌子先生が満面の笑みで精一杯の演技で頑張りとおした大輔さんパフォーマンスを一緒にやってくれている。歌子先生の笑顔が素敵!
 なんだか、とってもうれしい場面だった・・・。

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          演技の中のうつむいてから力を入れて。

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               感情を入れて前に出るところまで演ずる大ちゃん

   
自分自身が絶不調で得意のアクセルまで調子を崩してしまって気持ち的には以前だったら自分だけのことでいらったりあたったりで好きにしていたのだろうが、今の大輔さんはすべてを自分で抱え込み、他には持っていかない。そして、団体戦でキャプテンとして盛り上げるよう心配りするだけでなくどこにあっても雰囲気をとらえて自分がするべき役割を心得てやっている。
 そんな彼の厳しさを本当にとらえているのがやはり歌子先生なんだろうな。

  そして、大人になった大輔さんの
        負けづ嫌いのアスリート魂はそのままに
              頼もしくもあり、清々しい青年でもある。
  そしてやっぱり可愛くもあり(世界チャンピオンに対して失礼!でも、ほんとに性格の中にやはり可愛らしさが同居している)
    そして演技中の目を見ると、今回も見られたが、曲中に入り込んで別の世界の人のようだ。

       やはりこんな人他にいないよね~と声をだしてみた。 (なお、フリーの結果は高橋選手1位で、逆転総合1位となった、^ - ^)  

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by miriyun | 2013-04-13 09:16 | Comments(2)
Commented by じんじ at 2013-04-13 16:54 x
メンショフさんがキムヨナが出場したB級大会で必死で滑っているのを見ました。その後何回か外されて気の毒に思っていたのが、日本に来るのを楽しみにしているということを知り、この怪我。救急車で運ばれた様子が出ていました。
Commented by miriyun at 2013-04-14 09:52
じんじさん、メンショフさんはエイリアン演技から気になっています。
競争相手の多いロシアで遅咲きの素敵な選手ですよね。
怪我が軽くすめばいいと思います。また、日本での思い出が悲しいものになってしまわないようにと願っています。


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