ボレロの話・・・高橋大輔

1.ボレロ  
 劇的な演技を見るたびにボレロの高橋大輔選手を見たい!といつも思ってしまう。
単調なリズムの繰り返しでありながら、次第に盛り上がっていくボレロ。
モダンバレエの最高峰の人だけが踊ってきたボレロ。
これを高橋選手も好きでやってみたいとは言っていた。
時々対談の中でどんな曲で踊りたい?という話になると出てくる話だ。

 だが、バレエを実際にやってみてからは、とてもこれは無理でしょうとも言っていた。


 確かに何もバレエをやっていないころに比べて今はやってみるとわかる難しさがあるのだろう。

 だが、先日の世界選手権でカロリーナ・コストナー選手(彼女はかっこいいし、可愛いですよね)が
ボレロを演じているのを見て、また思ってしまった。バレエ曲だからと言って熊川さんやギエムのように踊らなければならないわけではない。かってはプルシェンコ選手も演じたボレロがある。そして、アイスダンスではトービル・ディーンの名演技があった。(動画、お借りします)


 これは1984年のサラエボ・オリンピックの金メダル演技であるが、29年もの月日がたっているというのにまだ覚えている。
つまり、力のある人がやればこの同じリズムを延々と繰り返す曲が生きてくるのだ。それほど、この曲で二人が同調して滑るこの演技に魅入らされた。
今見ると、求められる技術が異なり現在のメリル・デーヴィス&チャーリー・ホワイトの演技などとは時代の差がある。だが芸術面ではスケートがアートといえるところまで高められ、音楽と一体となってこんなに人を感動させられるフィギュアスケートってすごいと見直させられた衝撃的なものだった。
そして、このような音楽表現ができる人というのは日本の選手では現れないのではないだろうかと思っていた。


◆だが、音楽と同調し、心を震わせる演技をするスケーターが出てきた。
それが高橋大輔だった。

ペアもダンスもみな難しいが、男子シングルは何と言ってもスケート界の技術ナンバーワンの世界だ。
その中で技術を持ちながら曲を心で聞き、身体の動きであらわす。
こんなに震撼される演技を何年にもわたって続けていく姿に、日本人すごい!と思わされた。

高橋大輔がいつも演じているオペラもソナタもタンゴも何かをまねているわけでない。
音楽そのものとその時の自分の感情がせめぎ合い、
           波しぶきをたて(いや、氷しぶきをあげ)、
                 そして一体となって融けこんでいく。


こんな演じ方をする大ちゃんが、たとえボレロであろうと、自分の感じたままに演じたっていい。
道化師だって、本当に多くの名のある選手が演じてきた。だが、それを凌駕する演目になった。
だからボレロもいい味が出るだろうな、大輔選手にしかできない演技になるだろうな・・・。

そんな思いが高まった。


2. ボレロの大ちゃんを見たい! 

ボレロの大ちゃんはどんなだろうと想像しているところへ、いつも音楽に強いazさんの【ひたすらスローな大輔シリーズ♪】 がアップされた。うれしい!お借りします。

 バチェラレットをスローにしてボレロにぴたりと合うように時間調整したというものだ。
もちろん、これのための振り付けではないのだから雰囲気だけなのだが、大輔さんの演技は十代の時から情感たっぷりなので、スローにしてもふんいきがあり、目が離せない。
 
 最後のシーズンのプログラムとしてはこうした同じリズムの繰り返しは冒険になってしまうかもしれない。実際には、ラストシーズンは曲を聴いただけでも感動できるテーマのある曲を探し、またコリオグラファーの提案次第になっていくので、難しいだろう。


 だが単調なブルースでさえ、多くの人にこの曲を好きにさせ全く飽きさせることなく素晴らしいプログラムにしたカメレンゴ&ダイスケの組み合わせだったらいいものになるだろうな・・・。 
 今季は無理でも、いつか何らかの形でいつかボレロを演ずる大ちゃんを見られたらうれしいと思ってしまう。

                                                一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります   

                                                                  
人気ブログランキングへ
by miriyun | 2013-03-27 10:03 | Comments(16)
Commented by yu-yu-sansaku at 2013-03-27 12:40
(*・д・)ノ*:゚★こんにちヮ☆・゚:*:゚
高橋大輔さんは、地元なんですよ。
神ステップ が芸術でステキですよね。☆ъ(*゚ー^)v♪

応援♪~ポチッ☆彡
ご訪問いただきまして温かいお言葉・応援を
°・:,。★\(✪ฺܫ✪ฺ)♪ありがとう♪(✪ฺܫ✪ฺ)/★,。・:・°ございます。
Commented by キク at 2013-03-27 16:55 x
両手を挙げて大賛成です。ショートでもいいので見たいです。でも、きっとフリーの方が盛り上がりますね。カメ先生かミヤケンさんでぜひ!エキシは、新しくしなくても、「ストロール」とか「月光」でいいと思ってます。
Commented by ぽりぽり at 2013-03-27 18:41 x
はじめまして。
同じこと考えてた人がいるのが嬉しい(^ ^)。私も是非観てみたい。
Commented by ひろん at 2013-03-28 14:16 x
はじめまして、で異論有り。すみませぬ。
何がって、T&Dの足元技術に、今のアイスダンサーは及ばないですよ、未だ。
メリチャリもテサモエも大好きですが。
リフトの制約その他ルールの厳しい縛りがあった以前のアイスダンス、
その頃の方がフリーは文字通りフリーだった。
あのボレロはあの時代だからこそ創れたものだと思います。

シングルも・・・昔のようにフリーな状況でだったら、ボレロを楽しみに出来たかも、とは思います。
でも、EXでもアマチュア引退後でも、高橋選手で見てみたい曲ではありますね。
Commented by 谷間のゆり at 2013-03-28 18:12 x
ボレロは大好きな曲、其れを滑った方が居る事を知りませんでした。トービル・ディーンの動画惹かれながら、口ずさみながら見ていました。何と行っても最後の終わり方・・・・胸が熱くなりました。
Commented by at 2013-03-28 20:45 x
日本の男子スケーターでボレロを期待できる時代がくるとは、子どものころは思っても見ませんでした。
今と昔では本当に大きく様変わりしたスケートの世界、かつてが懐かしくもあります。
表現の世界は自由で無限です。今後が楽しみですね。
Commented at 2013-03-29 02:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by miriyun at 2013-03-29 07:19
yu-yu-sansakuさん、
中学時代からの頑張りよう、高めていく姿
知るほどに応援したくなりますよね。
Commented by miriyun at 2013-03-29 07:25
キクさん、いろんな曲に挑戦したいと言っている高橋選手です。
当然この曲も選択肢に入っていたようです。
いつか見てみたいですよね。
Commented by miriyun at 2013-03-29 07:29
ぽりぽりさん、ようこそ!
いろんな曲での演技を見てみたいと思わせる
大輔さんがすごいですよね。
Commented by miriyun at 2013-03-29 07:50
ひろんさん、ようこそ!
異論けっこうですよ~。いろんな見方があっていいです。
技術面はメリチャリニできなくはないと思いますが時代が違うものを比較するのはよくなかったとおもうので、本文直します。
大輔さんにとってやってみたい曲の候補だったようですが、
振付師がいい提案をしてくれると実現する可能性もあるかもしれません。
Commented by miriyun at 2013-03-29 07:52
谷間のゆりさん、
ボレロというと、バレエも残っていますが、美しさと心を打ったという意味ではトービル・ディーンを忘れることができません。
人の心に残る演技をしたいという大ちゃんにとって、気になる曲ではあるんですね。
Commented by miriyun at 2013-03-29 07:55
碧さん、時代とともに求めるものが異なって
次々といろんな演技をしていきますが、
人の心に残る演技をできる人が日本に現れたことはうれしいかぎりです。
Commented by miriyun at 2013-03-29 08:16
鍵コメさま、コメントありがとうございます。
T&Dのボレロはスケートをアートの世界にしてしまいました。
史上最高の演技であるからこそ記憶に長く残る代表的なものです。
すでに絶対的評価を受けている演技がある曲に挑戦するのは
大輔さんにとってもリスクが大きいし、あと1年と言っている実際競技に使うのは難しいと思います。
かといって、この曲を軽く短くしたりしない方なので、
なかなか実際はこれを演じる機会はないのではないかと
残念に思いながらこれを書いていました。
Commented by のこのこ at 2013-03-30 22:57 x
初めまして。いつも拝見しています。
今日、何気に「大ちゃんがボレロをやったら?絶対似合うと思う!」と仕事中に大ちゃんがボレロを踊るところを妄想しておりました。
単調なリズムに壮大なメロディ、エンディングに向けてステップを情感たっぷりに踊りきる大ちゃん、会場には一体感が生まれ、熱を帯びた観客は一瞬静まりそして一気にスタンディングオベーション。そんなことを想像するだけで胸が熱くなりました。アホですね。
でもぜひ試合で見てみたいものです。
Commented by miriyun at 2013-03-31 15:41
のこのこさん、ようこそ!
拙い文章で好きなものへの思いだけを語っているのですが、お寄りいただいてありがとうございます。
同じころに大ちゃんにボレロと思わせられたところがすごいですよね。
ボレロ、ご本人もとても気に入っているようです。
でも、ウィルソン曰く、「daisukeの体の中には音楽がいっぱい詰まっていた」ということなので、
これからそれらのなかから何をプログラムとして送り出してくれるのか楽しみでもあります。
 きっと、私たちがもやもや思っている以上のことに、いつのまにか取り組んでいたなんてわかるのかもしれませんね。


<< 春の息吹 桜花記その4 >>