写真でイスラーム  

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2013年 02月 27日

フォトジェニック・D…高橋大輔

 写真を撮ることを続けていると自分を撮ってもらうことには興味がなくなる。ひたすらとる対象への興味とどの一瞬を切り取るかということに集中する時間がとてもいとおしい。だから、カメラマンは自然と向き合う人、人と向き合う人、ミクロの世界に向き合う人、いろいろいるがそれぞれにいい時間を生きているのではないだろうか。

スポーツの世界では、極限まで絞った体で、アドレナリン全開で最高の状態で試合に臨むので、これもまた最高の被写体だ。今回はプロスポーツを撮る人の言葉から・・・。

 
プロの目・プロの指が反応する     
田中宣明というプロカメラマンがいる。その人が「デジキャパ」という雑誌の2月号で語っていた。
       700枚 4分半
そのカメラマンが、全日本のFP高橋大輔の「道化師」を撮影した枚数である。270秒で700枚、単純に計算しても1秒間に2~3枚を休みなくプログラム中撮り続けると考えればいかにその枚数が尋常でないかわかるだろう。

プロであるから、依頼があればその試合に出ている選手すべてを撮るのだが、プロカメラマンの本音としては撮るにしても退屈だったり、同じポーズにばかり多いのでシャッターを切る指が動かなかったり、ファインダー越しに追うことさえ中断してしまう時があるはずだ。

次第に最終グループに近づくほどに会場のボルテージが上がるし、カメラマンのカメラを支える手にも力が入ってくる。おそらくどのカエラマンも最終グループはバシバシとシャッターを切ったであろうことは容易に推察される。しかし、このカメラマン氏がわざわざ取り上げて言いたくなるほど高橋については段違いに多くシャッターをきったというのだ。

c0067690_212147.jpg

かって、カメラマンがつい高橋のときはたくさんシャッターをきってしまうと言っていたというのは聞いたことがあるが、誰がどういう場面で行ったのかまでは確認できなかった。

しかし、今回田中さんは、はっきりと700枚という数字であらわしてきた。
「それだけ魅力的なパフォーマンスだからこそシャッターを切る。
無我夢中で押し続けこんなにもシャッターをきってしまった。

名だたる選手を差し置いておいてこれほどシャッターをきらせてくれる選手はそうはいない。
ぼくにとって格別な存在だ。
彼の顔つき目つきその表情は演技の間、いっときの油断も許さない。
だから、それに負けない撮影術もカメラマンも持っていなければ---。」
とスポーツ写真界で名のある彼がいう。

もちろん、全日本選手権は誰もがいうところの神演技だったからこそというところもあるだろうが、とっている最中はまだどんな点が出るかなどということやミスなく終わるかなどとは考えることもできない。ただ、その時高橋の身体から発せられるエナジー、気迫、そして高橋の目、口、眉、手足、首で奏でられる音楽を感じて、シャッターを切るプロの指が勝手に反応しているのだ。




2、街の中のフォトジェニックD 

そのフォトジェニックな大輔さんの画像をハイセンスに仕上げた作品がある。
◆azさんのすごくセンスの良い作品、お借りします


フォトジェニックな大輔さんが街にいっぱい。
こんなに大きく映し出しても、何枚でもいける。
彼のスケートを見ているから、こういう静止した写真というものからも、あくなき自分のスケートへの高い理想とそれに向かう姿勢を見ているから、写真という二次元世界であるのに、その限界を超えたものをこの画像から感じとってしまっている。

3、高橋大輔は演技中に 
そういう意味で 高橋大輔の写真は演技への情熱込なのでとんでもなくフォトジェニックである。ましてや演技している最中にみれば、普段よりイケメン度がアップすると人は言い、確かに自分もそう感じる。

そればかりか、演技はじめと演技後半でさえ違って見える。

まさか、自分がイケメン論をブログ上で書くなんてことは一生ないものと思っていた。しかし、なぜ演技の最中はイケメン度3割増しとか感じてしまうのかは多いに興味がある。

高橋大輔は演技が深まるにつれてその全身になにかをまといだし、演技が張りつめてくるほどにその冴え冴えとした精神がとき放たれてくるのだ。私たちの視覚、そしてその他もろもろの感覚を総動員させられてそのとき放たれた美しきものに影響を受けてしまうのだ。

あるものは音楽を体から発しながら滑る姿に感じいり、あるものはイケメン度が増してくることに驚き、 あるものはそれまでの練習やリハビリでの努力の結晶に胸を熱くする。

高橋大輔自身はイケメンになろうなんて思ってはいない。
それどころか、表現力が自分の武器だとも思っていないという(TVインタビューで本人談)。
ただ、自分が曲の世界に入り込むためにもヘアスタイリングと衣装にはしっかりとこだわる。

話を写真に戻そう。写真を撮る時、カメラマンは如何にその素材を印象ぶかく撮るかにこだわる。
朝の花なら逆光で花びらを透かして朝の光をとらえたい。山を撮るなら雪か雲が欠かせない。月をどこに配するか構図でも違いが大きい。日時を選びアングルを選び、光を選ぶ。モデルを撮影する場合は表情を出させるため、カメラマン自身が演技者のように奮闘する。だが、フィギュアスケートでは、高速で動くのでそのための高度な技術と良いレンズが必要だが、カメラマン側の脚色や条件設定はいらない。


ドイツの解説者がいう。
「素晴らしい試合になりました。でも私のしゃべりで盛り上がったわけではありません。高橋大輔がそうしてくれたのです」

カナダの解説でもいう。
「ふたりとも黙り込んで見てしまったわ」
「ただ振付師と選手に語らせるべき時がある」

また、ある解説者はいう、
「男子のレイバックスピンは好きでない。
しかし、高橋のレイバックはとても美しい」
こんな風に、解説者を唸らせる演技をする。それもたびたび---。
(谷底演技も時々はいるので、見る方もドキドキで、本人もドキドキではあるが)

つまり、フォトジェニックな大輔はその演技のオーラで自ら光を放つのだ。

彼がすごく気に入っている「月光」はジャンプが二つも失敗した前回の時でさえ、彼を青い色で包み込み、輝かせた。
世界選手権で、月光は彼のまた新しい魅力をふかめてみせてくれるのだろう。

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by miriyun | 2013-02-27 07:07 | Comments(2)
Commented by miyabiflower at 2013-02-28 18:37
初めまして。
イイネをありがとうございました。
高橋大輔選手関係の記事は以前から読ませていただいていました。
ペルシャじゅうたんの染色のことなどもこちらで知りましたよ。
これからも引き続きこちらにお邪魔したいと思いますので
よろしくお願いします。
Commented by miriyun at 2013-03-02 10:09
miyabiflowerさん、ようこそ!
フィギュアスケート、日本は今全盛期でほんとに素晴らしい選手ばかりですよね。
でも、今は高橋選手のソチを見据えた動きに絞って時折、書かせてもらっています。
書かずにはいられなくなるような人の存在感てすごいです。
書きたいことはたくさんあるのですが、時間が取れず、お返事も遅いブログですが
よろしくお願いいたします。


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