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2013年 02月 07日

高橋大輔風”月光”へSP変更

1.内面で何かが戦っていた----SP変更への予兆
 
 全日本でのSPでの点差が大きく、FSをいかに滑っても勝てないということを実感してしまった高橋。これでは世界選手権で勝てないという忸怩たる思いが、Exを滑っていても見え隠れしていた。カーニバルオンアイスの時のような小粋で都会的なExというより、強く激しいExで高橋選手の内面で何かが戦っているというのが表れていた。

 こういう思いをそのまま放置する人ではない。
また、点数をしっかり取らせるタイプのモロゾフコーチが途中からタグを組んで遠慮気味にSPを一時いじっていたうが、他の国の解説者が言うように点数を取らせる構成になっていないからモロゾフ風ではないと言っていた。

 こんな中での全日本でのSPでの点差、思った以上に得点につながらないことがGPFでも見られた。
だから何かあるとは思っていたが、SPのロックンロールのジャンプを点数が出る後半に無理に持っていくか、そうすると高橋選手らしいステップの妙味は消えてしまうのでそれはできるのかどうか・・・などと。

 次に歌子先生が言っていた言葉が気になっていた。「ロックンロールは、大輔にとってはむずかしい曲。彼の内面から出すような曲ではないので・・・」
 挑戦する曲として選んだが、ロックンロールとして楽しく演ずることはできるが、ダイスケしかできないというような身体から音楽が湧きいずるようなものではないということだ。


 さらに、行きつけの美容室マリアンベスに恒例の試合前のカットにきていた。店長さんブログで言えないけれど、何かあるからお楽しみに・・・というニュアンスでますますSPで何かある・・・と、楽しみにしていた。

モロゾフ発高橋テイスト”月光”のはじまり 

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 新SPが発表された。
ベートーベンの『 月光 』だ。
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モロゾフからの提案を受け2013年になってから振り付けをした。


 「右肩上がりの高橋」と、ここ何年かはずっと言われて常に前向きにそして期待するよりずっと先を見据えて自らの向上に邁進する姿を見させてもらっている。
今回もまたうれしい予想以上のすすみかただった。もちろん、ロックンロールもジャッジ前での音のしそうな急カーブのアクセルとステップと表情と何度も見たくなる作品であったが、あの超絶ステップがレベル4を取れないのだった。

シーズン途中でのプログラムについては手直しをすることはたびたびあっても、プログラムの音楽そのものをシーズン後半にきて変更するのは本人もやったことがないという。しかし、インタビューに答えるその姿はこんな途中で変える不安さは微塵もなく、高橋らしいと思ってもらえるのではないか、だめだったら変えればいいし、とあくまでも前向きだ。
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そして自然な動きができると言っているが、プログラム変更でまだひと月であるのに充実感のある顔は自分らしく歩んでいるということからの内面からの耀きが見られた。

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◆動画主さま、お借りします。


ここのところ高橋選手しか滑れないというような曲をしてきたが、
月光という定番の曲が
高橋選手が滑るとこうなるのかという・・・(西岡アナ)

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歌子先生・本田コーチ・モロゾフの三人のコーチが見守るなか、新しいプログラムがスタートする。

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いい目をしている!
 高橋選手の目は澄み確固たる決意を語っていた。

 さあ、いよいよ四大陸選手権で初披露だ。
    現地の方々、月光を感じてきてください(うらやましい~! (≧∇≦))

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by miriyun | 2013-02-07 05:59 | Comments(4)
Commented by Maria at 2013-02-07 10:38 x
SP の変更はチョット驚きでしたが 同時に期待しています
ロックンロール・メドレーは素敵なプログラムですが
彼は選手である以上高得点と金メダルを全ての試合で獲得する
気構えなのだと思います
“月光”も後半につれて盛り上がりがあるとか…
高橋大輔の実力を見せるプログラムになることを期待しています
Commented by 宵待ち草 at 2013-02-07 21:47 x
コスチュームが変わるとか、大幅に手直しとか・・・
と思っていたのですが、全く別物のプロでした。
しかも、曲は正統派、ピアノだけの「月光」でしたねえ。

インタの雰囲気はバンクーバーの時の表情にも似て
清々しさを感じました。

コンペにはかもちだす楽曲とプロの何かがあるのでしょうか・・・
明日、会場に行ってきますね!
Commented by miriyun at 2013-02-10 16:40
Mariaさん、高橋選手はこちらが想像していることよりも必ず先を言っていますね。
ずっと以前からいろいろ感じすぎてしまうから大変だとも言っていましたね。
アスリートとしての面がとても強く出てきていますが、それと卓越した情緒面とのバランスをよくとっていかれるものだと驚いています。
Commented by miriyun at 2013-02-10 16:42
宵待ち草さん、想像以上の変化になるようで、
また、練習量も大変なものだろうと気になっています。
ピアノの音を表すことができる高橋選手、期待が高まります。
会場でご覧になれるとはいいですね~!


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