2012年 08月 23日
立山連峰を望む ↑ ワンクリックすると大きい画像になります 立山連峰には夏なのに白く積もる雪、 そこまで続く雲は雲はなめらかでふわふわ、 心に積もった塵芥なんて消えてしまう・・・。 立山の雪渓は氷河 山に詳しくもない自分がようやく立山と判明した山の写真をアップしたその日、立山についての記事が目に飛び込んできた。 立山については雪がやたら深い場所であることしか知らない。 じっさい、上の写真で見ても、他の山はほとんど雪はわずかにあるかなしかというところなのだが、立山連峰(釼岳・雄山など)は真夏でも雪渓がくっきりとしていて、その姿もまた印象的だった。 この写真を載せたあと、夕刊でたまたま立山という名前が目に飛び込んできた。(以下、読売新聞夕刊を参考にした) その雪渓がくっきりとした剣岳(2999m)で2か所、雄山(3003m)で1か所、がGPS測定器も持ち込んで測っていたものがある。 それは雪渓であり、ふつう、谷間に残雪が残ってそれが模様のようになる雪渓であるが、多くの山は夏に消えてしまう。夏も消えない雪があるとそれを万年雪という。だが、猛暑の年や雨が多かったりすることで万年雪も多くは消えてしまう。 ところが、世界の寒い地域や高山では万年雪が消えずに残り、しかもその重みで下の雪が押し固められて氷の塊(氷体)になる。小さな塊なら変化はないが、何百年もかけて、厚さが30mにもなると、自らの重さで変形しながら斜面をわずかに移動し始める。 この動く氷の塊を氷河という。 雪の積もる量と融ける量で、圧倒的に前者が上まわると氷河のできる可能性があるとされる。 日本は富士山でさえ、氷河ができる可能性はないとされてきた。 ところが、北大の教授が立山の積雪は20~25mなので、氷の塊として残っているはずだという。。そこで立山カルデラ砂防博物館で調査隊を編成してレーダーとGPSで調べたところ、雄山の雪渓に暑さ30m、幅200mの氷体を発見、年間9cmの移動を確認。さらに剱岳では最も大きい氷体は厚さ60mもあることが分かった。この厚みで幅100m、長さ1200mの氷体が24~31cm移動していると確認された。 つまり、氷河の跡があるという話ではなく、今現在、日本に氷河が存在するということだった。 ◆そして、何百年も融けなかった氷の塊の中には昔々の空気ヶ入り込んでおり、 それを調べれば、歴史をずっとさかのぼって、平安時代であったり、縄文時代であったり、二酸化炭素濃度や空気の組成などを知ることができるというのだ。 上の写真は、山を撮るにはお粗末すぎるカメラで遠景をきりとっただけの写真であったが、 この写真を撮り名前を知ったことで、 古代の空気まで気になった立山の氷河の話だった。 ↑ 一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります 人気ブログランキングへ
by miriyun
| 2012-08-23 12:54
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Comments(6)
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霧のまち
at 2012-08-24 09:37
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私も そのニュースを聞いて とてもびっくりした覚えが
あります。 日本にも氷河が存在したのか~?!と。 中国の奥地や インドのヒマラヤ地域で氷河を見たとき、 日本には 氷河は無いのだと知らされて そうだろうなぁと 納得しながら 眺めていた記憶があります。
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petapeta_adeliae at 2012-08-24 20:33
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miriyun at 2012-08-25 13:29
霧のまちさん、以前は重い測定器を雪渓上まで持っていかれなかったそうですが、
機器の軽量化とGPSでの微細な動きも測定できるようになって初めて分かった氷河の存在ですね。 そうなんだ~と納得しながら見ました。 こうして技術の進歩でわかっていくことって多いのでしょうね。
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miriyun at 2012-08-25 13:32
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miriyun at 2012-08-27 17:51
ジョーさん、小さな氷河が日本にも存在したということなんです。
その氷の中に閉じ込められているものに、とても興味をおぼえました。 |
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