月・金星・木星と富士

富士夕景
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木立の向こうに富士を見出した。
空が赤く染まるほどに木立はまるで額のように装飾のように富士を引き立ててくれる
太陽は富士の稜線を転がるように移動しながら夕陽色を楽しませてくれた。

これで、ふつうならひっそりとした道を帰るのだ。
しかし、きょうはこの後、30分ほどすれば別の楽しみがある。

大空のショー   

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3月は昨日をピークに天体が近づくときなのだ。
西の空に月と金星と木星がみえる。
西ということは富士のある方向ということで、富士の夕焼けから見始めて、暗くなってから富士の上に月と金星と木星を仰いだ。
今ならではの天文ショーだったが、夕焼け色のわずかに残る空に富士というおまけつきで楽しんだ。


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なお、全てを入れ込むために月へのピントが甘くなっていって、まるで月が半月のように光っているが、月だけをとればこのように細い細い月なのだ。


更にアルデバランにプレアデス星団 
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  きょうの配置で金星から月への延長線よりやや下がったところにアルデバランがあるはずと探したら、
予定通りの位置に見えた。また、プレアデス星団は肉眼でも見られる星団といわれる。
 
 プレアデス星団・・・通称スバルといわれるが、これは本来「統べる」という、複数の星々をまとめていうというような意味で言われた言葉だという。

清少納言は枕草子にこの星を謳いこんでいる。
「星は すばる、ひこぼし、ゆふづつ、よばひ星、すこしをかし。尾だになからましかば、まいて」

 枕草子のころからすばるは複数の星が青く輝く星団であることを見知っていた。もちろん、昔の人は視力はいいし、空気は澄んで真っ暗だったから現代人よりもずっと生活に天空の星々は身近だったにちがいない。

 空にはいつも東の地平線からこのすばるが上りそのあとにアルデバランが上る。
だからなのか、アルデバランとはアッ・ダバラーンالدبرانというれっきとしたアラビア語であり、あとに続くものという意味を持つ星である。天文や化学分野でアルが付いたら、だいたいアラビア語起源の言葉であると言ってよい。
夕日と富士、三日月に金星・木星、そして清少納言も愛でたすばるにアラビアで名付けられたアルデバランまで思いはめぐり、今宵の天空をしばし楽しんだ。
                                                      
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Commented by tsurukame_ko at 2012-03-28 01:32
大空のショー!素敵。
わたしもこの月と金星と木星見ましたー(≧∇≦)
明るい星が縦方向に並んでいて、面白いなぁ、不思議だな、と印象に残って覚えてたのです。
まさかここで再びこの空と出会うとは、、。驚きです。

すこーし明るさが残った空に、月と星。そして富士。
心に残る景色を見せていただいて、ありがとう。

Commented by Hiroe at 2012-03-28 02:50 x
一枚目のお写真が印象的ですね~。
二枚目以降は対照的に、とても静かな感じ

月と星で思い出しました、

以前、miriyunさんがご紹介されていたと思うけど、月と星の模様にイスラムの言葉を刻んだ霊廟のようなものや、星のアラベスク模様がありましたね。
8世紀の人が見ていた月や星と同じものを見ているんですよね。なんか不思議な感じ(;´∀`)

Commented by ゆう at 2012-03-28 08:34 x
大空のショーの写真、とても癒されました。思わず「おーっ!」と声が出てしまいました。
miriyunさんは興味を持つ対象の幅が広いんですね。
私も子供の頃から星が大好きで、よく庭に兄の天体望遠鏡をひっぱり出して天体観測してました。
田舎出身なので美しい星々がよく見えました。
すばるもよく見上げてました。懐かしいです。
アルデバランはアラビア語だったんですね。知りませんでした。
夜空を見上げていると、あまりのスケールの大きさに自分の心まで永遠になるような気がします。
ちょっと変な表現かもしれませんが。
すてきな写真をありがとうございます。
Commented by ゆうも at 2012-03-28 08:39 x
すいません。上のコメントは私です。ゆうものもがぬけてしまってました。
Commented by Cisibasi at 2012-03-28 14:47
今日は〜
星はすばるですね。
星座と違って、星団は、文字通り星の集まり。
星を統べるものはいったい何なのでしょう?
超光速の研究が盛んですが、
やはり、星から届いた光は格別ですね。
同じ平面に所属する惑星だからこその直列。。。
仲間と言って良いのでしょう。
しめやかな星の運行にも、確かな時の流れを感じます。
Commented by moccosan at 2012-03-29 13:36
一枚目の写真惹きつけられますね。富士さんがこんなに見える場所に住むって格別でしょうね〜
Commented by miriyun at 2012-03-31 12:22
turukame-koさん、空は色々なパターンで
私達も宇宙の一員であることを示してくれます。
そんな大空を見上げる機会があることがまず嬉しいことですね。
Commented by miriyun at 2012-03-31 12:22
Hiroeさん、富士山は飽きることのない永遠の素材です。
木立の間からの富士は、自分でもとても気になりました。
イスラームでは太陽よりも月と星が大事なのでいろいろなところにそのモチーフが出てきます。国旗はその典型ですね。
Commented by miriyun at 2012-03-31 12:25
ゆうもさん、やはり星空がお好きだったんですね、うれしいわ~!
★を見て永遠の時をかんじ、心まで永遠に・・・そういう感覚わかりますよ。
星を見ていないとわからない感覚ですよね。
いろいろ興味をもってはわき道にそれながらですが、いいものはいいと紹介していかれたらと思っています。
Commented by miriyun at 2012-03-31 12:28
Cisibasiさん、惑星・星団などくわしくはないですが、
見て時を感じること、空間の広がりを感じていることが、無性に好きです。
機材がないから本格的には見えませんが、できる範囲で身近に楽しんでいきたいと思っています。
Commented by miriyun at 2012-03-31 12:30
moccoさん、家から見られたら、西向きの窓にいつもカメラをセッティングしておくのにといつも思います。
その日によって違う、おなじ光景にはもう出会えない、
そういったものにひかれてしまいます。
Commented by jasmine-boo at 2012-04-01 11:35
まるで図鑑のようですね。
きれい。
プレアデス星団が枕草子に謳われていたなんて、知りませんでした!!
平安時代の夜空ってどんな感じだったんでしょうね。
私は北海道の田舎出身なので、星空はよく見てましたが、東京の空は悲しいくらい明るくて、そして汚れています。。。。。涙
Commented by miriyun at 2012-04-01 16:40
jasmine-booさん、北海道ならば広い地平線・広い宙の★を見ることができますね。うらやましいです。
せめて関東でももう少し星が見えたら楽しいだろうにと思います。
by miriyun | 2012-03-28 00:00 | Comments(13)

*写真を使って、イスラーム地域や日本の美しい自然と文化を語ります。日本が世界に誇る人物についても語ります。フィギュアスケーター高橋大輔さんの応援ブログでもあります。


by miriyun