2012年 01月 13日
鷹狩りとは実際には、ハヤブサを使う場合と鷹をつかうばあいがある。 では、鷹とハヤブサはどこが違うのだろうか。 オオタカ じっと見据えるような目のオオタカ。 オオタカの目の上にはマユを置いたかのような立派な白いまゆ状のところがある。そして、黒い瞳に周りの虹彩は黄色またはオレンジに見える眼球を持つ。いわゆる典型的な猛禽類の目である。 胸には羽毛が横に波が打ち寄せるような重なりが見えるが、はっきりした文様はない。 ハヤブサ ハヤブサは目が黒い。特徴は瞳も周りの虹彩も黒いことである。目のまわりのまぶたは白や黄色で、黄色の場合には鷹と同じように見えることがあるが、眼球全体が黒いのがハヤブサと言える。 鷹の鋭い眼光よりも黒い方が一見やさしげに見えることがある。 別アングルでみると、ちょっとこわい。 光の具合で赤くなって見えるところが黒い瞳。周りの黒い虹彩が人間でいうところの白目に当たる。 これがふつうは全部真っ黒に見える。 しかし、鷹狩りの鳥は普通直前までヘルメット状の被り物をしているし目だけでは判別しにくい。 色と文様での特色は、はやぶさの目には涙が斜めに流れたあとのようなくろずんだところがある。もっとくっきりとしたひげ状に見えるのもある。これらのハヤブサならではの文様をハヤブサ斑という。また、胸のあたりはたくさんの水滴がバラバラとおちているような茶色系の文様がある。身体も小さい。 鷹とハヤブサの狩りのちがい 外観だけでなく狩りの方法も異なる。 鷹は横から獲物を狙えるが、ハヤブサは上空からの急降下が得意なのだから上から下へとねらいうちする。この特性はそれぞれの生きていく環境に関係してくる。 木々が密集しているジャングルや森林地帯ではせっかく鳥がいても、はるか上空から狙い撃ちするには目標が樹々の間に隠れてしまう 。こういうところでは鷹の方が向いている。鷹の生息地域も亜寒帯から温帯が多く、北アフリカおよびユーラシア大陸と北アメリカ大陸の温帯・亜寒帯南部に多い。日本でも全国で見られる。日本では鷹狩にはハヤブサもオオタカもつかわれたが、 オオタカは将軍など力のあるものが使うものだったという。 ハヤブサの分布は日本も含めて、アマゾンのジャングルや砂漠の中央部・南極などのとくに環境の厳しいところ以外は生息している。アラビア半島の縁にあたるステップ地帯はもともとハヤブサの生息地であった。 それに加えて 急降下で鳥を叩き落すハヤブサは遥かに見渡すことができる荒野が適している。こういうわけで、砂漠地帯での鷹狩りが実際にはハヤブサを使った狩りが主であるのだ。 ⇒ ⇒応援クリックお願いします。
by miriyun
| 2012-01-13 02:35
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Comments(6)
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5elephant at 2012-01-13 22:19
なるほどー同じ猛禽類でもずいぶん違いますね。
狩りに違いがあるのも面白いです。
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yokocan21 at 2012-01-14 05:29
私が、鷹だと思っていたのは、実はハヤブサだったかもしれません。今、ハッと気づきました。トルコでも時々、見かけます。アラブではハヤブサ匠なのですね。ほぉ。
そういえば、昔のトルコの車(フィアットとの技術提供でトルコで生産)には、ワシとかタカとかハヤブサっていう名前が付いていました。あの当時は、かっこいい車だったのでしょう。
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miriyun at 2012-01-14 09:18
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miriyun at 2012-01-14 09:26
yokocanさん、鷹狩りという用語が世界的にあるので、使っている鳥の細かな分類にかかわらず、
「鷹」と表現してしまうようです。英語でも日常的にはファルコンですましていますね。 細かな分類まで知りたいわけではなくいかに優秀な鷹狩ができるかの方が興味があるのでしょう。トルコ語では普段から呼び分けているようですか。
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asiax at 2012-01-15 16:11
miriyun さんの捉える鳥の写真はどれも、迫力がありますね。
鷹とはやぶさの違い、私も知りませんでした。北海道でおじろワシ、沖縄でカンムリワシを見たことあるのですが、ワシはワシでまた違うのでしょうね。はずかしながら、私は鷹やはやぶさとワシの違いも分かりません。
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miriyun at 2012-01-16 02:55
asiaxさん、動植物何でも疑問に思うところが山済みで
自分でも一つ一つ解決しながら進んでいます。 鷲についてはまじかで見たことがないので、それこそ大きいこと以外よくわからないので、一度見てみたいものです。 |
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