写真でイスラーム  

mphot.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2011年 12月 11日

わが地球の影…皆既月食

 12月10日*皆既月食 
 昼から天候を気にして、夜になって満月が見えることも確認していた。21:45から皆既月食が始まる。今夜帰宅は遅いが、月食の後半を楽しめば全体像はわかるだろう。

 夜中に帰宅後すぐに空を見たら、上空を雲が覆っていた。皆既月食と雲が重なって皆既状態が見えなかった。しかし、動きのある雲なのでそれを期待して空見の準備をする。花見の準備は敷物にお弁当が定番だが、空見の準備はひたすら防寒着!

わが地球の影…皆既月食_c0067690_1275782.jpg

待っているうちに雲の狭間から月がちらほらと見え出した。
ほ~!月食と思ってみなければ全く分からない皆既月食直後のわずかに月が見える状態。

皆既月食とは
1.月の満ち欠け・・・私たちは月が太陽に照らされて、太陽に向いた面だけが光っているのを見ている。月が地球の周りを約29.5日で公転しているのでその位置によっていろいろな方向から見ることになるのが月の満ち欠けだ。

 きょうは満月で、本来ならば一晩中満月を見ることができる日なのだ。

2.皆既月食・・・ところが、地球と太陽にはそれぞれ軌道があり、太陽ー地球ー月とぴたりとずれなく一致すると地球の影に満月が入っていき、暗くなってしまう。そういう、一見、月が欠けて見える、それも3時間30分あまりの間に満月ー新月ー満月になるのを見ることができること。これを皆既月食という。

*皆既月食から徐々に月が元の満月に戻っていく様子を見ていく。
わが地球の影…皆既月食_c0067690_1292648.jpg

 ただの三日月といわれてしまいそうだが、この月の欠けている輪郭線が地球のラインであり、この見えない影に、「わが地球」を感ずる。

 ・・・・・2011年の地球・・・・、自然災害と人間がもたらした恐ろしい災害と満身創痍になりながら、たくさんの命を支えている地球。 宇宙飛行士ではないとみることができない地球を、その影を通して今感じている。


わが地球の影…皆既月食_c0067690_16435938.jpg

月食のときの月の影の部分は見えるはずなのだが、雲がなくなったあとの月の光は思ったよりも強い。
影まで見えるように設定すると強烈に光る月と、地球の影になった部分に分かれている。
わが地球の影…皆既月食_c0067690_12125984.jpg

赤銅色になった影の部分は月の文様も見られる。


わが地球の影…皆既月食_c0067690_12105444.jpg

おぉ!わが地球は月との軸からそれてきた。色が蒼いのはWBの設定を変えたためで、ほんとの色ではない。しかし、この神秘的現象には似つかわしいと採用。
わが地球の影…皆既月食_c0067690_12132711.jpg

雲が去った空はオリオン座もくっきりとしてきた。下にオリオン座。上に月食中の月。
星を見る力では月はまるで太陽のように光って見える。何事も相対的に見ると違って見えるものだ。

わが地球の影…皆既月食_c0067690_1214244.jpg

このカーブが地球の輪郭かと感ずるといとおしい。
わが地球の影…皆既月食_c0067690_23551234.jpg

月そのものに焦点を置くと、影部分は暗く見えなくなってしまう。

わが地球の影…皆既月食_c0067690_23551444.jpg

地球の影から月が抜け出し、満月に戻る直前の状態。

*3時間半の天体ショーの後半に見入って、いろいろな月の表情を試し撮りしたちょっと寒かったレポートでした。

                                       
                                                    
                                               一日一回、ポチッと応援していただけると励みにもなります   
   


by miriyun | 2011-12-11 12:54 | Comments(12)
Commented by tsurukame_ko at 2011-12-11 22:40
お月さま。
写真に魅了されました、、。
我が家の辺りはくもっていて、残念ながら見ることができなかったのですが、まさかここで見られるとは。
感謝☆
Commented by miriyun at 2011-12-12 00:08
tsurukame_koさん、月と地球のかけあいを楽しんでいただけてよかったです。
自然の事象は、それを見ているだけで何やらいろいろ考えたり、無になって見たりいい時間を持てます。
Commented by yumiyane at 2011-12-12 00:49
やはりmiriyunさん、とても綺麗に撮れましたね。
満月の明るい光のもとで、よくオリオンの輝きも撮影できましたね。
素晴らしい。
よくぞ真夜中まで寒い夜空に接していらっしゃいました。
Commented by miriyun at 2011-12-12 02:45
yumiyaneさん、自然のなす技は、いつも自分をひきつけてやみません。
大きなイベントがある時のようにそういう日を待ってしまいます。
なんだか、こういうときだけ子どもの心になってしまいます。
Commented by 霧のまち at 2011-12-12 08:54 x
よく分かるきれいな写真ですね~。
私は遅くまで仕事で 見る事ができませんでしたが、翌日11日の満月は大きくて感動ものでした。
あんなに離れていても影が映る・・・凄いことですね。
Commented by jasmine-boo at 2011-12-12 09:38
すごくきれいな写真ですね。これを見て、改めて、神秘的で美しいと思いました。
東京の空は明るすぎて、星さえもよく見えません。
こんなときこそ、節電モードにしてほしいなって思いました。
Commented by 谷間のゆり at 2011-12-12 17:54 x
我が家では屋上から張り出した雨避けに隠れて手摺から身を乗り出さなければならず、寒さも有って一寸見ただけですが、地球の影から出た所は見る事が出来ました。
其の時の月の明るさに感激しました。
何時もより星も沢山見えましたが、星座には成って居なくて残念でした。
オリオン座さんともずい分長い御無沙汰です。
Commented by miriyun at 2011-12-13 07:38
霧のまちさん、遠くまで出かけなくても見ることのできる天空ショーは結構楽しめました。
コンパクトデジカメでも少し撮って見たのですが、
暗さに強いFujiは影部分もほどよく写しこんで
優秀だと思いました。
Commented by miriyun at 2011-12-13 07:43
jasmine-booさん、日本の空は星が見えにくいですよね~。
見えないからこそ、ついいろんなところで空を見上げて
星を求めてしまいます。
街の灯りが節電になると星は何倍にも増えたかのように見えるはずです。
Commented by miriyun at 2011-12-13 07:55
谷間のゆりさん、夜中に帰宅してから見た上空は雲があって見えず、月の位置を求めて見晴らしのいい崖上まで行って漸く雲間の月を見つけましたが、たまに人が通るのでおかしな姿勢で真上を見ているのが恥ずかしくて早々に自分のところのベランダでみました~!
Commented by ynagamori at 2011-12-16 08:43
なんてクリアーに撮れてるのでしょう(^ ^)
地球のかげ 月の模様 本当に神秘的ですね。
Commented by miriyun at 2011-12-18 06:59
ynagamoriさん、今は、こうして事前に正確な情報が流れているので、一種のイベント風に楽しんで天体観察をしています。
でも太古の昔には神秘そのものだったことでしょう。


<< 進化する高橋大輔の演技*動画      夜明けの鷹狩(1) >>