オリックスがいなくなったとき...アラビアン・オリックス物語(2)

アラビアの砂漠にも原野にもいない!   
オリックスはアラビアから南アフリカまでいくつかの亜種があるが、ほとんどが茶系かグレー系の体色であり、真っ白なのはアラビアン・オリックスだけである。

高貴な白であり、また目立つことこの上ない。だから、オリックスの中でアラビアン・オリックスが最初に絶滅への道を進んだのも考えられることではあった。

立派な角を持つこの動物、もちろんベドウィンが狙う事もあったが、群れがいなくなるようなかりではない。人口の増加とともに大物狙いのハンターはふえていった。シリア・エジプト・イスラエルからは根絶された。1950年代以降には、オリックスの大群を見つけてジープ数台で巻き狩りのように追い込み、自動ライフルで打ちまくった。ヘリコプターまで使ったものもいるという。狩猟が一般的になってくると、燃料も豊富で豊かになってきた湾岸で簡単に追いつめて狩ることが出来てしまった。
最後の野生の1頭が射殺された時、野生のアラビアン・オリックスは存在しなくなった。
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 広いアラビア半島の全域とシナイ半島にもいたはずだったのに、
    石だらけの礫砂漠にも
            果てしなく続く砂砂漠にも
                        もうその姿を見る事はかなわなくなった

個体数が減っていったとき、何処に保護されていったのか?
 これはどの絶滅危惧種でもそうだがまず保護をする。 実際このとき一部を生け捕りにして保護下においた。
それは、アラビアの各王家においてこの高貴なアラビアン・オリックスを保護することがおこなわれたのだ。かのアブダビのシェイク・ザーイドも、マクトゥーム家のシェイク・ザイードも、もちろんサウジアラビアもそうだった。そして世界のいくつかの動物園に若干のオリックスが散在していたのだ。

 しかし、日本のトキでもわかるようにごくわずかな個体数になったとき、その種の繁殖は雌雄の比、年齢・気性、などを考えるほどにむずかしいことがわかる。

この時も、わずかなオリックスをどんなに大切に育てたとしてもなかなか個体数が増えていくほどの繁殖には至らない。
 そこには、何かもっと大きなプロジェクトが必要だったのだ。


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by miriyun | 2011-09-14 07:04 | 動植物 | Comments(0)


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