高橋大輔選手、ソチを語る

世界選手権2011フリーイタリア語翻訳版

 世界選手権では、スケートブレード(鋼鉄の刃)をくつに留めているビスがフリーの演技中にはずれてしまう不運に見舞われた高橋大輔選手。
 あんな不運で中断しながら、ぐらついたスケート靴で精一杯の演技をしてくれた。4回転は1回転扱いになり、再開。しかし、ねじはトレーナーがひっしでまわしいれ、ブレードは着けたが靴も壊れていた。だから左足踏切のアクセルとサルコウだけに失敗が出た。
 この1年間、ケガをしながらの苦闘を知っているだけに、悔しいだろう悲しいだろうと心の内を思った。だが、大輔選手は最後まで自分の曲をスケートで表現する事をやりきったのだった。

スマートフォンなどでご覧のかたで↑の動画が見えない方は、こちらからどうぞ
             ⇒ニコニコ動画の高橋イタリア語翻訳版
イタリアの解説者の言葉に泣かされる。
世界は、このアクシデントにあっても、たぐいまれなスケーターとして見つめてくれている。

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このジャッジの最後に高橋の手を握って送り出してくれて、高橋も微笑んだのがとてもいいショットだった。

 その後も本来の実力から大きく離された得点にも、めげることなくいい笑顔を見せてくれた。演技の一旦中断で大事な曲想が途切れてしまったにもかかわらず5位入賞であるから流石と思う。そして開催国が考えた日本を中心としたエキシビジョンの中でも屈託のない笑顔で登場していた。
 それは、のちに聞こえてきた現役続行の意志が固まったことによるさわやかさだったのかもしれない。


山あり谷あり

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更に昨日、直接の声を聞く機会を得た。そこで、彼は言った。
「ここでやめるなんてできないと思い、ソチまで3年間、現役を続けることにしました。どこまでやれるかわからない。僕の事だから平坦な道ではないと思う。(彼のこれまでを知る人はここでウンウンと深く共感 (;_;) ) 
 山あり谷ありだと思いますが、やっていきます。」

 う~ん、天賦の才と努力がありながら、本当に平坦な道は歩めていない。それを自覚しながら、これからもがんばるという。
 。・゜・(ノД`)・゜・。ウレシィー

このあと、八戸と名古屋でも頼まれたからアイスショーをして、滑りで人々に勇気を見せていく。
それらのチャリティ活動をしながら5月中旬には、右膝十字靱帯に埋め込まれたボルトを外す手術を受けるという。

 人よりも自分が大変だろうに、常に周りを考え、ファンを考え、後輩を考える。被災地への思いから世界選手権直前であるのに4月にチャリティ演技会に出ていた。
 「僕も連覇がかかる大事な試合ですが、試合は毎年あるし、スケート人生は長い。だから、自分ができることで少しでも役に立ちたかった(4/15の読売新聞より引用)」とチャリティ演技会について述べている。


◆どんなアクシデントにも言い訳をしない。決して人のせいにしない。

    思慮深い人だと思う。
        やさしい人だと思う。
             そして、すべてを曲想の表現に込めて燃える熱い人だとも思った。
       
    その燃えるような思いが、『高橋大輔だけが表すことのできる4分半』を生んでいくのだ。


◆世界選手権用の金と銀と黒の衣装でブエノスアイレスの冬を完成させてほしくもあり、
新しい曲での構想も見たくもあり・・・。
       いずれにせよ、まずは今月の脚の手術の無事と早い回復を祈ろう!
         そう、選手権はまたあり、スケート人生は長いのだから・・。

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by miriyun | 2011-05-06 07:10 | Comments(8)
Commented by なな at 2011-05-07 00:46 x
高橋選手に入れ込んでるmiriyunさんがスルーするはずないのになーと思ってましたがきたきた!
相手を打ち負かすスポーツではない点が同じゴルフのある選手が
「技術は10%、精神力が90%」と言っていたのを思い出しました
もちろんその10%の技術も半端ないのですが
山を越え谷を渡る精神力はどれほどのものなのでしょう?凡人には想像もつきませんが
本当にすごい選手ですね

Commented by miriyun at 2011-05-07 13:24
ななさん、あの表現力に・人柄に・演技に対する思いに惚れ込んでしまいました。記事テーマ予測されていましたね。参りました~!
 フィギュアの世界って以前は審査員の審査のドロドロとした感じや、選手同士のむき出しの闘争心やねたみなど見苦しい場面も多かったのですが、なんだか、そんなものを超越したさわやかな風を運んでくれたような気がして、目を離せなくなりました。
 高橋選手自身も以前はガラスの心臓と呼ばれていたそうですが、何もできないリハビリの1年を経て、強くしなやかになった精神力を持って現れました。苦境を乗り越えた人は強いですね~!
Commented by at 2011-05-07 16:13 x
miriyunさん、はじめまして。翠と申します。いつも興味深く記事を読ませて頂いています。
高橋選手のソチまで続行宣言、とても嬉しかったです。これから3年間は、彼のいうように決して平坦ではないかもしれませんが、苦境を乗り越えるたびに、演技というものはより深みを増していくのだと思います。
平坦でないと分かりつつ挑む高橋選手が、その努力に見合うものを得られますように。
あと、これからボルト抜きの手術もあるようですが、本人も3年計画で、というコメントをしていますし、演技の深化のみならず技術の進化も楽しみにしつつ、一ファンとして応援していこうと思います。
Commented by miriyun at 2011-05-07 17:13
翠さん、ようこそおいでいただきました。
高橋選手も演技は人生経験とともにに深まると言っていますが、本当にそうだと思います。
年ごとに新しい表現に挑戦していく姿を見ていくと応援したい気持がいやがおうにも湧いてきます。また、飾らない自然体で話しながら、ですぎることのない何ともいい人すぎて、驚きです。こんな先輩がいたらフィギュア界もいい後輩がいっぱいでてきますね。
 応援仲間としてこれからもどうぞよろしく!
Commented by yokocan21 at 2011-05-08 05:43
お久しぶりです!
miriyunさんの高橋選手への愛情感じます!素晴らしい精神力の持ち主ですね。敢えて、山あり谷ありな道を進むって、並大抵なことではないですもの。この方の選曲て、ラテンですよね、いつも。ラテン音楽ラヴァーな私、ついつい贔屓してしまいます。頑張って欲しいです!
ところで、↓の記事。ツイッターで回ってきて知っています。酷い放送ですよね。ロシアの方々の思い、まったく無視です。放送の在り方って、何なんだろうって、思ってしまいます。
Commented by えるだーおばば at 2011-05-08 16:33 x
こんにちは、おばばです。
おひさしぶりです。

やっぱり、書いてくださいましたね、高橋君の事。
おばばもmiriyunさんに同感です。
ソチに向けての前途多難な道を選んだ大輔君、もう、いいよゆっくりお休み、と言ってあげたいけど、彼の男気にファンとしては嬉しい限りです。

おばばはチャンの演技の点数、出すぎと思ってるんですけどねえ。
大輔君の演技は、思わず惹きこまれます。
でもチャンの演技は一度見たら、もういいと言う感じですかね。
スポーツとアートの違いでしょうか。
膝のボルト抜きが、なんのトラブルもない事を祈ってます。
Commented by miriyun at 2011-05-08 18:40
yokocanさん、ラテンがお好きなんですか。ブエノスアイレスの冬、今回は中断してしまいましたが、日本選手権のフリーがよかったのでそれを見てください。きっと曲想を表す高橋選手が体感できると思います。それからさらに何度を難しくして臨んだはずなのですが残念でした。
 放送は民放であっても公共的なものなので、もっとこういう放送について検討したり、いわゆる評論家や専門家が取り上げてもいいのではないかと思います。
Commented by miriyun at 2011-05-08 18:47
えるだーおばばさま、
3年間、焦らず自分の道を探っていってほしいですね。
 スポーツとアート、私も同感です。
高橋選手の演技はもちろんスポーツなんですけれど、練習を重ねているうちにそれを超越して、芸術の範囲に入っていきますよね。
確かに振付師がいて、教わるのだけれども、あるところから高橋大輔のアートに変貌していくのです。だから、ファンは彼がどんなに怪我をして1年出場できなくても待っているんです。あの表現が見たいと思って待ってしまいます。
 


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