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2011年 02月 21日

世界最大のペルシア絨毯・・・シェイク・ザーイド・モスク(13)・モスクと絨毯(1)

 緑萌ゆる礼拝堂・・・世界最大のペルシアカーペット       
シェイク・ザーイド・モスクの主礼拝堂に戻ってみよう。
そこのシャンデリアと白い柱の下に広がるのはこれまでに見たことのないほどの見事な絨毯である。
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 このペルシア絨毯の文様、華麗にして多彩、オリジナリティーのある花文様がいかにもペルシア絨毯らしい。ペルシア発祥の絨毯文様と言ったら、華やぎのあるシャー・アッバース文様となっていくのであった。

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 シャー・アッバース文様をその通りに使うのでがなくて、一つ一つの花に様々花ながくみあわされ、しかも左右対称の固定化したものではなく、流れを生み出すような力がある。
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 じっくり見てみよう。
     これほど複雑な花文様を、かって見たことがあるだろうか。

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  シャー・アッバース文様の変形の中でもとびっきりの創造性を持つものだ。(ラインが見えるがそれについては下に解説)

重さ47トンの絨毯
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  アリー・ハリーキーによってデザインされたこの絨毯はイランのMashhadinの近くの小さな村で1200人の職人によって作られた。
 綿糸12トンにウールの美しく染めた糸35トンを織り込んだ重さ47トンの絨毯である。
 色あわせも完璧な美しさを示している。
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 ところで、絨毯に凹凸があるように見えるのは何か。
ここは実際に凹凸がある。この直線が浮いて見えるのには理由がある.

 絨毯は出来上がった後に大きな刃物で表面をなでぎりにするのだが、その時に礼拝に必要な幅を表す線を刈り残すという珍しいことをしたのだった。(通常はその線を色を変えて織り込んだり、お祈り用カーペットの形を織り込んだり、たくさんの絨毯を散在させたりする。)

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 この主礼拝堂だけで7126名の人たちがこの柔らかな世にも美しい絨毯の上で礼拝することができるのだ。。

 この広い礼拝堂に敷きつめられた絨毯は一枚カーペットである。1200人の手によって織られた絨毯は9つの部分に分かれた未完成のまま、2007年にイスファハンのイマーム広場に仮に並べてみたことがある。そのニュースは当時見たことがあったのだが、それがこれのこととは知らなかった。イランからアブダビに移送され、この礼拝堂の中で広げられていく。
 この時、イランからやってきた職人40人が4か月かかって縫い目が見えないように丹念な仕事で常いでいったのである。
 こうして、世にも美しい世界最大の絨毯が1枚につなげられ敷き詰められたのだった。
 

 
 精緻で独創的な花文様といい、大きさといい、質の良さといい、色の調和といい、、群を抜いて世界一の絨毯となったのだ。

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by miriyun | 2011-02-21 22:59 | U.A.E. | Comments(10)
Commented by petapeta_adeliae at 2011-02-21 23:18
1200人の手によって編まれたことでも驚きなのに、一枚ということは
継ぎ目がないんですね。
大掛かりな製作風景を見られないのが残念!!
絨毯は指の細い若い娘が折るとききますが、この絨毯もなんでしょうね。
前記事を逆に持って来たことは正解です。
確かに見劣りしますもの。

Commented by なな at 2011-02-22 00:03 x
待ってました!
前記事の斬新な?デザインの絨毯と天井装飾のコラボもすごかったですが
これ見たかったんです~!!嬉しいです!
やっぱ絨毯はこれこれ!
Commented by 霧のまち at 2011-02-22 09:51 x
あちこちで じゅうたん織りを見てきましたが ああ言った設備の中で織り上げたんですね~。   どれくらいの大きさのパーツなんでしょうね。
このモスクを建設するに当たって 何年越しの検討がなされたのか!
あまりの途方も無さに ただただ驚きです。
やってくれますね、さすがの国家です。
Commented by 谷間のゆり at 2011-02-22 10:54 x
目が釘付けになりました。美しいだけではない物を持った絨毯ですね。
浅草橋に絨毯店があって偶に現地の職人さんが実演をしていて、暫し足を止めて見入ってしまいます。
Commented by miriyun at 2011-02-23 21:26
ソーニャさん、9つの部位に分けてこの絨毯を運び込んだということですが、
それにしてもその制作風景はどんなだったのか興味あります。
そして現地で絨毯を繋いで完成させるのって想像できない技術ですね。
Commented by miriyun at 2011-02-23 21:30
ななさん、やはり、躍動感を持った文様ではペルシア絨毯のうちでも、
イスファハンものが、私の中では最高です。
華やかで、永遠に続く生命観を感じさせる文様です。
Commented by miriyun at 2011-02-23 21:39
霧のまちさん、絨毯織り機の大きさには限界があるのでしょうから、きっと部分的に作ってはつなげるということをしたのかもしれません。
シェイク・ザイードがモスク建造の構想を持ってから、実際に取り掛かるまでに構想10年、
建築を始めてからも、次々と新しいデザインや方法を取り入れたものと考えられます。
それにしても、構想自体が壮大なものだったのだと感嘆します。
Commented by miriyun at 2011-02-23 21:42
谷間のゆりさん、絨毯こそは中東の素晴らしい技術そのものだと思っています。
とくにこのモスクのための絨毯文様をデザインをしたアリー・ハリーキーさんの仕事に感動を覚えています。
Commented by moccosan at 2011-03-07 00:22
なんと美しい絨毯。色にも模様にも魅かれます。
この上を裸足で踏みしめられたら楽しいだろうな~
気持ちよさそう。
Commented by miriyun at 2011-03-08 06:59 x
moccoさん、ここは靴で入れないので、靴下をはいていない人は、素足で感じ取れますよ~!
目にも足にもさいこうです~。


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