写真でイスラーム  

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2011年 02月 20日

中央アジアのフィギュアスケート

 旧ソ連内の中央アジアにおける子どもたち 
何かと規制が大きかった旧ソ連の時代をフィギュアスケートを見ながら思い出している。

 場所はウズベキスタン。ウズベキスタンの首都タシケントに近いところだった。ソ連の一員としてなので多民族国家であることをうたっていた時代である。どの地域にもロシア人がたくさん移り住み、もちろん幅を利かせていた時代だった。
 ピオネール・キャンプという子どもたちが集団で森の木立の間でキャンプ生活を楽しむ場がある。訪れたとき、野外に設けられたステージで互いの活動の発表会をやっていた。
 
 
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この時初めて、ローラースケートダンスというものを見た。子供たちが単独で・ペアで・4人でローラースケートで音楽にのって舞うのだ。
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現在、このローラースケートダンスはヨーロッパ等では選手権もあるくらい盛んなものらしいが、日本では知られていない。この時よりもずっと後になって、アイドルが歌を歌いながらローラースケートを滑るのが話題になったくらいだ。

 しかし、白人の子ばかりだ。ウズベキスタンでやっているのにアジアの顔がない。
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ようやく登場してきたウズベキスタンの子らは民族衣装のかすり文様の服で、アコーディオンに合わせて、歌を歌った。

 完全にロシア人とウズベキスタンでまったく異なる分野での発表だった。
ローラースケートをやるには、衣装に小道具・スケート靴・曲にコーチが必要であるから、その経済格差がこどもたちの発表内容にあらわされているのかと思ったのだ。


中央アジアの選手の活躍

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4大陸選手権2011、男子シングルに登場したのは
アブザル・ラキムガリエフという選手だ。以前は角刈りでどちらかというと野暮ったい感じだったのが、モロゾフコーチがコーチ軍に加わって、がらりと変わって登場した。

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 カザフスタンにはデニス・テンがすでにジュニア時代にタチアナ・タラソワコーチについてぐいぐい力を伸ばし、とうとうオリンピックで活躍し、先日のカザフスタンで行われた大会ではデニス・テンが自分の国で優勝を飾っている。

数はまだ少ないながら、カザフスタンのフィギュア界ができつつあるようで、力をつけ始めた。
 ウズベキスタンにはウズベキスタン選手権もあり、だいぶ盛んになってきたようでフィギュア選手も多い。人数は多く、名前からしか判断できないが、ほとんどロシア系の名前であった。
 一部の国に偏りがちなこの世界でたくさんの国が活躍するのはいいことだ。それが中央アジアであることは先にあげた記憶があるだけになおさら感慨深いのだった。

・・・・・・・・*イスラーム地域のフィギュアスケート選手・・・・・
World Standings(3年間の実績で見たランキング)
25位 カザフスタン デニス・テン バンクーバーオリンピック2010 11位 冬季アジア大会1位

Season's World Ranking (今年だけでみたワールドランキング)
25位カザフスタン Abzal RAKIMGALIEV アルマトイ出身 2011年アジア冬季競技大会アスタナ7位
61位ウズベキスタンMisha GE タシケント出身 20114大陸選手権12位
77位 トルコ  Kutay ERYOLDAS  アンカラ出身 2011年エルズルムをユニバーシアード11位など


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by miriyun | 2011-02-20 19:08 | 中央アジア | Comments(0)


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