絵地図は教えてくれる--蛇の柱

 絵地図は教えてくれる   
ナスー・アス・シラヒ・アル・アトゥラキの『二つのイラク(アラビアとペルシアのこと)におけるスルタン・スレイマニエ1世遠征戦記』の写本挿絵を見ていた。
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これはその一部。イスタンブール旧市街の1537年当時の俯瞰図である。俯瞰とはいえ、地図といってよい正確さであらわしているという。
             

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デルフィのアポロン神殿に建てられていた蛇の柱だが、コンスタンティヌス大帝の命でここに運び込まれた。
その後、十字軍によって乱暴にもちぎられたといわれる。このちぎられた先がどのようなものであったのか、今の私たちは見ることができない。 

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⇧地図は「大系世界の美術」学研より一部分を引用
これを先ほどの図で探してみると、ミドリの中で、ヒポドロームにいくつもの柱がたっている。
時代があとなのに何故ここに見えるのかという疑問はある。復元したものを置いていたのか、伝承の通り描いてこの都を華やかに彩ったのか真相は不明ながら、真面目に正確に描いてある地図上に渦巻状の黒い柱のが確かにありその上には蛇の頭がのっているのだった!
 3つの蛇頭というデザインを絵が教えてくれたのだ。たかが絵地図といってはいけない。日本の屏風などでも描かれた街の絵にたくさんの情報が眠っている。




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by miriyun | 2010-11-30 06:27 | Comments(6)
Commented by 霧のまち at 2010-11-30 09:22 x
あ、ホントにそれですね。  見事にそれです。
何気ない市井の?絵の中に ひっそりと描かれていますね。
直木賞の「ちいさい お家」の作者の方は 背景になる当時の
事は 婦人雑誌で学んだと話されていました。
普通の記事やCMや ヒントがそのまま出ていて
暮らしが手に取るように解ったと…。
そうなんですよね~、固い文献などを紐解くよりも
案外 こんなものかも知れない、miriyunさんの文を
見て そう思いました。
Commented at 2010-11-30 23:54
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by miriyun at 2010-12-02 12:45
霧のまちさん、絵も絵地図もたくさんの情報を与えてくれるものよして貴重ですね。それが今だったら写真なのですが、絵の方がクライアントの要望に沿って不用なものはそぎ落として表現するのでそういうそぎ落としまで含めて興味深いものです。
とくにこの蛇型の円柱がどうであったかは、ここにきた誰れもが気になってしまうことでしょう。そうした中でこの地図がみられたのは幸いです。
Commented by miriyun at 2010-12-02 13:00
アデリーさん、知りたいと思っていた話です。
調べていると緑青が八角燈籠を守っているという話と酸性雨で痛んでいるという話が交錯して現れてきます。緑青はほどよく現れれば守る側にもなりうるのかと納得できました。ありがとうございました。
Commented by madamkase at 2010-12-07 04:05 x
こんにちわ。今年の6月、友人のyokocan21さんとイスタンブールはエミルギャンにあるSSM(サークップ・サバンジュ・ミュージアム)に行った折、たまたま「伝説のイスタンブール、ビザンティオンからイスタンブールへ、ある首都の8000年」という、3ヵ月半あまり続いた展示会がありました。
なんと、ヒポドロームの4頭立ての馬車の馬達(実物)、そして3匹の蛇の柱頭のうち、1匹の頭が展示されておりました。これらの多くは第4次十字軍の略奪や第一次世界大戦後の混乱などに乗じて国外に持ち出されたものと思われます。
惜しむらくは撮影禁止、そして「へえ、これがあれか」とただびっくりしてどこの博物館から借りてきたかを見たり聞いたりしなかった私ももったいないことをしてしまったと後悔しています。

Commented by miriyun at 2010-12-09 02:29
madamkaseさん、サバンジュ・ミュージアムはさすがにいい展示をやっていますね。行く予定で行かれなかったところなので、とても心残りに思っています。4頭の馬は、ベネツィアのサンマルコ聖堂にあると聞いたことがあるのですが、見に行ったことはありません。是非見てみたいものです。そして蛇!今でも残っていたのですね~!


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