サウジアラビアのデーツの種類…ブックフェア(6)

 サウジアラビア王国におけるナツメヤシ       
 
 つぼをえた資料が求めている時にひょいと手に入ることはとても嬉しいことの一つだ。
今回のブックフェアでサウジアラビアのインフォメーションで配布していた資料のなかでとても貴重な資料を見出した。
 
サウジアラビアにおけるナツメヤシの栽培は大きなテーマの一つになっている。
 だからこそ、いつもはデーツを大皿に山盛りにして出すだけなのが、デーツの写真とこのブックフェア用のマークまで入れて、その中に個別包装したデーツを入れて来場者に提供していたのだった。もちろん本の展示場所にもだれでも味見ができるようにデーツが置かれていた。
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 サウジは太っ腹なことよ!と、思うのだが、これもサウジアラビアにとっては立派な商品。何しろエジプト、イランについで世界3位を誇る生産量なのだ(2004年)。この年で80~90万tほどだが2005年には97万tの生産と右肩上がりにのびている。2位と3位のさは小さかったので、いつか入れ替わる可能性も否めない。

 サウジアラビア王国では農業をするものが品種のよいナツメヤシの苗を植えることに対して農業省が助成金をだしている。また、デーツを世界の市場における商品として新しい考え方によるナツメヤシ農園の経営や投資がなされるようになった。

 単位面積あたりの生産量は1973年をピークに減ってきているのだが、農作地面積は14万haにまで拡大されてきている。さらに近代的な栽培や高品種への転換がなされたりしているので、生産量は右肩上がりに増え続けている。



 ナツメヤシ400種類、2100万本       

 サウジアラビア王国のナツメヤシはおよそ2100万本、種類は400種類に及ぶという。
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                                  ↑ ナツメヤシの木(ただし、これはエジプトで撮影)

 かねてより、ナツメヤシにはたくさんの種類があり、その実であるデーツが確かに色も形も大きさも様々であることを見てきた。しかし、どのくらい異なるのかということがわからないでいた。

 
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                     ↑ TIBF2010 『サウジアラビア王国のデーツの品種』より見開きのページを引用

 それが、これだ。ここには400種類のうち38種類のデーツが並べられているのだが、このように一挙に比較できることが画期的で、これが自分のつぼにはまったところだ♡

 色は乾燥する前の状態ですでに黒ずんだ色もあれば真紅のバラの色、明るい黄色と様々であり、そして実の半分までが赤く半分が黄色い状態のものも多かった。  形からいうなればすらりと細いディグラト・ヌールスッラジュ、林檎のように幅広なナブタトゥ・スルターンもある。
 形は上下均一な楕円形をなすものもあれば上部が太い逆三角形型から下部のほうがふっくらした形もある。これが38種類見ただけでもクラクラしているのが400種類もあったら収集つかないので、このくらいで充分、種類の多さ・多様さはわかった。
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 これが、なんとい品種なのかはわからないし、以前に紹介したとてもおいしかった完全な乾燥デーツも、もとの色や形を想像してみたがとてもわかるものではない。産出国のエキスパートでもない限り、品種まではわからないものだ。しかし、日常的に食べるサウジアラビア人はお気に入りの品種とか、行事に合わせた買い方とかあるのではないのだろうか。


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Commented by lunta at 2010-07-19 10:37 x
デーツ、いろいろな国で買うたびに食感も味もちがうなあとは思っていましたが、なんと、400種類もあるとは!その上、乾燥の仕方なども違うのですから毎回味がちがって当然ですね。
次回、中東のどこかで買うときは「○○の品種はないの?」なんて通ぶってみたいものです(笑)
ちなみに人気の品種はなんなのでしょうね。きっと、これが最高品種、なんて物があると思うのですが。
Commented by ぺいとん at 2010-07-19 14:12 x
おおおおお~~~~~!!!! 
わたくしが知っているデーツとは思えません。まるで貴石の見本帳みたいです。 
一本ずつ植えて食べ比べしたいな~♪
Commented by miriyun at 2010-07-20 20:42
Luntaさん、デーツについては最初はみんな同じようなものだろうと思っていたのですが、出会うたびに前とは違うのでいったいどの位あるのだろうとおもったものです。
わかりやすい比較があったのでうれしくなってしまいました。
この様なコマかな種類の名をいったらデーツ屋さん、びっくり仰天です!
Commented by mitra at 2010-07-20 22:16 x
400もの種類があるとは!本当に驚きです。写真を見ても細かな違いが全くわからない…。イランではせいぜい熟れ方・乾燥の状態で名称の違いがあるだけです。
400種類の食べ比べできるデーツソムリエなんて職業はないかしら?
Commented by petapeta_adeliae at 2010-07-20 23:32
miriyunさんがハートマークを用いるなんてどれだけツボに
ハマったかが伺えます(笑)
デーツの品種紹介に1粒ずつ現品が付いていたらもっと魅力的でしたね。

以前スペイン料理習っていてタパスでベーコン巻きのデーツがあった
覚えがあります。あとデザートでデーツのムースもありました。
イスラム圏ではデーツをそのまま食べて、調理をすることはないのですか?
Commented by yumiyane at 2010-07-21 19:25
このデーツというのは、いつも干して食べるのですか。
保存食としてなら干し葡萄と同じだと思うのですが、そのままでもたべれるんですよね。どんな味なんだろう。
干したのは食べたことがあるような気がするのですが、中から出てる白いのは、アーモンドみたいなのでしょうか。
Commented by miriyun at 2010-07-22 01:16
ぺいとんさん、デーツ見本帳~、いわれてみればその通り、
こういうものって、おぉ~っといいたくなる感じわかっていただけそうで
うれしい!! デス。
Commented by miriyun at 2010-07-22 01:19
mitraさん、これらのそれぞれ名前がついていることにも実は驚きました。土地によっては魚も産地でしか呼ばないところもある仲で、この細かさは如何にデーツにこだわっているのかよくわかりますね。
デーツ・ソムリエほしいです!
Commented by miriyun at 2010-07-22 01:42
adeliaeさん、ベーコン薪のデーツ、実は近くの店の前菜にあります。
スペイン系の料理だったのかもしれませんね。デーツのムースも充分考えられます。
マームールなどのお菓子にはたっぷり使うのですが、お料理にどのくらい使うのかはあまり知らないですね。自分的にはカレーには入れることがあります。
Commented by miriyun at 2010-07-22 01:45
yumiyaneさん、ほしたナツメヤシは種を抜いたあとにいろいろなものを入れることがあります。
アーモンドが最も多いようですが、どのナッツも合いますね。
エジプトで菜まで出されたことがあります。完熟しているものはそれなりに甘いのですが、やや未成熟で出されたものは渋柿と同じような渋の味がしました。干すほどに栄養価も高くなっています。
Commented by at 2010-07-29 12:05 x
私もこのデーツの見本帳ツボでした~!
絵本もいいものがあったので、やっぱり国の力は偉大なりと思いました。
絵本文化は後進国ですが、一気に飛躍の予感も。
Commented by miriyun at 2010-07-30 00:36
碧さん、ワォ!デーツ見本のページがツボ・・・同じ思いの人がやはりいらしたのですね。
最近は急激にデーツにであったり、国内で買ったりできる環境が整ってきました。その中でサウジのデーツ宣伝、本格的になってきましたね。
Commented by sawako at 2017-08-24 04:35 x
かなり昔の記事へのコメントを失礼します。
掲載されている本のタイトルは、『サウジアラビア王国のデーツの品種』ですか?
最近中東に引っ越してきて、デーツのことを知りたくて調べているのですが、そのタイトルでの検索がヒットせず、掲載されているような本があれば見たいと思い教えて頂けると嬉しいです!
Commented by miriyun at 2017-08-26 09:11
sawakoさん、ようこそ!
この時の、ブックフェアでは、サウジアラビアはその年のメインの催しをする国として、大テントまで出してすこぶる力を入れててんじをしていて、とくにデーツに関しては力を入れていました。このデーツの種類を載せた冊子の名前はどうだったか覚えていません。デーツに関する特集本だったとは思います。しかし、アラビア語ではなく英語に日本語も併記されていたのでその時のイベント用に特別編集されたものかもsれません。保管してあるのではとちょっと探してみましたが、すでにブログで取り上げたものなのでみつかりませんでした。
あまりお役にたてなくてすいません。
by miriyun | 2010-07-19 08:58 | Comments(14)

*写真を使って、イスラーム地域や日本の美しい自然と文化を語ります。日本が世界に誇る人物についても語ります。フィギュアスケーター高橋大輔さんの応援ブログでもあります。


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