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2010年 06月 08日

上杉鷹山とスベリヒユとセミズオトゥ

野草は子どものころから独特の風味や苦味が好きだった。
近年で自分的に大ヒットはひょうだった。

1.山形県民の愛するひょう
ケンミンショーで山形では草を食べると話題になったひょう・・・名前からして不思議な感じがした。
すごく食べやすそうで気になった。
調べたら『かてもの』として、上杉鷹山公が藩の人々に勧めた草であった。


2.上杉鷹山と『かてもの』

☆上杉鷹山という人
 米だけをもとにした経済のなかで貨幣経済が発達した江戸時代、幕藩体制と鎖国制度により貿易拡大政策などで経済発展できない各藩は困窮のどん底にいた。お手伝いと称される幕府から命ぜられる河川工事や城の構築などもたいへんな負担になっていた。

 とくに上杉は謙信以来の名家で家臣も多いのだが、徳川が政権を握ったとき降伏し、家康が言うままに米沢に家臣団を連れたまま移封したので家臣を養えず貧しさが際立った。
 上杉鷹山、米沢藩第9代藩主は前藩主から実子ではないのに藩主の座を引き継いだ。つまり家臣は子どものころからの子飼いではないため君主のいうことを聞かず、若き君主を侮る。先代までの藩主が残した悪弊や財政逼迫の状態を引き継いだ。緊縮財政を乗り越えなければならないし、家臣団もこちらを向かせていかなければなならない。(あれ、今日発足の何かと似ている?! )」
 鷹山は苦労を重ねていった藩主である。
 しかし、信念・謙虚な学び・決断を持って、しかも潔く若くして隠居して前藩主の血を受けた子を次の藩主に立てるなど信義の人であった。

◆この君主が天明の飢饉のあとを見ていったのだが、米の災害用に備蓄するのはむろんのこと、ふだんから備えとしていざという時食べられるものを用意してリストにもして配布した。
 その本を『かてもの』という。

 この話に深く感銘したので、『かてもの』に書かれた植物とは何か調べてみたことがある。
数がすごく多いし、見たことのないものも多かった。

しかし、『秘密のケンミンショー』という番組で山形県が結構取り上げられ、その中で『ひょう』という植物が野菜としてスーパーでも売られているし、畑にも道端にもあるのでごく当たり前に食べていると紹介された。
ひょう---正しくは、スベリヒユという。
そのスベリヒユという名は鷹山の『かてもの』にあった植物名だった。
なぜ、ひょうと呼ぶのか不思議に思っていた。しかし、旧字体で書くと≪すべりひゃう≫となっていたので、ひょうはヒユとまったく同じことをいっているのだと納得した。
 これは他の地域ではただの雑草としているということなので、早速さがしてみた。とはいっても、住いは一応都市部で野原などなくなってしまっている。 
 
でも、あった!なんと目の前の玄関の脇のコンクリの割れたところから草がたくましく顔をだしていた。それがスベリヒユだった。
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ほんとに、ふつうのクサだ。
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肉厚の葉はいかにもおいしそう!
 雑草としてのやせたスベリヒユ・・・・生のままかじってみたが、なかなかいける雑草だった。


3.トルコの野菜
お友達ブログの
『トルコ~スパイシーライフ♪』さんのところでなんとスベリヒユがのっていた。

カドゥキョイの青空市場・パート2
に野菜として、フサフサのスベリヒユが「 セミズオトゥ 」という名前で紹介されていてびっくりした。
<追記>
スベリヒユの料理についての詳細が新しい記事に!・・・スベリヒユ(セミズオトゥ)

    ☆山形とトルコで野菜の植物
         ほかでは雑草扱いの植物
    ☆山形では辛子和え、
     トルコでは、ニンニク入りヨーグルト和えやレモンオリーブドレッシングでサラダ

◆ ところ違えば食し方もこんなに違う。
ただの草と野菜の違いは、
わたしたちがどう意識するか---それ次第!


◆ 上杉鷹山は、自然の中を見渡せば雑草と思われる中にも食べられるものは限りなくある・・・・と意識した。

 殿様であっても、政治家であってもその力を有効に使うにはビジョンが必要だ。
鷹山は、普段でも困窮の極みにある貧乏藩にあって、民を飢死にさせない。そういう考えに基づいての方法の一つとして古老たちや村の智慧をかき集め編纂した。飢饉に備えて、若芽を食べられるウコギを各家の垣根にすることを推奨し、またスベリヒユなど食べられる雑草などをまとめた。
 この冊子、『かてもの』は第二次世界大戦の食糧難の時代に、また印刷して配布されたという。


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by miriyun | 2010-06-08 07:20 | Comments(6)
Commented by lunta at 2010-06-08 12:01 x
スベリヒユってほんとにそこらの雑草なんですね(失礼!)。これを探し当てるところ、さすがmiriyunさん。

上杉鷹山については米沢の上杉博物館でミニ伝記映画を見ましたが、これがよくできた力作でかなり面白かったです。
米沢では謙信や直江よりも鷹山が一番人気のようでしたが、いまこそもっと注目されるべき人ですね。
Commented by yokocan21 at 2010-06-09 06:33
すごい、グッドタイミングな記事です!私も、「スベリヒユ」を書こうと準備していたところだったんですよ。miriyunさんからのお知らせを頂いて、早速UPしてきました。
上杉鷹山という武将は知りませんでした。こんなに素晴らしい方、日本に帰った時は本を探してみます。
この「雑草」のスベリヒユって、都会の真ん中でも逞しく生えているんですねぇ。立派です。トルコでも本来は雑草で、田舎のあぜ道なんかによく生えています。都会では、仕方なく市場や八百屋で買うものが、田舎では雑草ということ、よくあります。イラクサとかルッコラとか、ミントやタイムなど。
雑草でも、栄養価が高かったり、美味しかったりすると、それはもう、立派に野菜扱いですよね。発想の転換。





Commented by 谷間のゆり at 2010-06-10 21:55 x
上杉鷹山の事は知っていましたが、スベリヒユの話は知りませんでした。戦争以前から長野県人の祖母が、摘み草に連れて行ってくれたので、オオバコ、嫁菜。ナズナ、アカザ、勿論蓬、いたどり、タンポポ、つくし、菊芋、のびる等食べられる野草を教えてもらいましたが、スベリヒユは、入っていませんでした。
只私は、山芋以外のぬめりに弱いので、食指は動いていませんが、笑
Commented by miriyun at 2010-06-11 23:02
luntaさん、上杉博物館、以前から行ってみたいと思っていました。
力作の伝記映画見てみたいです。
そして、このスベリヒユ、ほんとに見事なほどにただの草にみえ、簡単に見つかったので、意識してみることでこんなに違って見えてくるのだと知らされました!
Commented by miriyun at 2010-06-12 07:09 x
yokocanさん、まさかスベリヒユで、トルコと日本とで話題が一致するなんて・・・・、これだから、ブログの世界はおもしろいですね。たくさんの国や地域を越えて情報が行きかい、深め合うことができる。なんだか感激です!
 そして、植物一つにも尚更注目したくなりました。
そういえば先日アーティチョークの植わっているのを見てきました。
トルコではこんなのがふつうにボコボコと生えているのねと、 yokocanさんの記事を思い出しながらの植物園でした。
Commented by miriyun at 2010-06-13 08:01
谷間のゆりさん、野原ではつくし、土手ではのびる、せせらぎではセリ・・・いろいろありましたよね。それらは今でもあるのか、見当たらなくなってしまったのか気になるところです。
 自然の中には、食べ物はもちろん多いですし、毒も薬もありますので、それを見分けて役に立てて行くことは伝え続けたいですね。
 スベリヒユは、滑りという名がつくくらい、茹でるとぬめりのでる食品なので、トルコ風サラダですとぬめりが出ずにいいかもしれません。


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