2010年 04月 29日
2010年、日本はとても冷たい雨の4月を過ごした。その間で気になったことがあった。 氷雨にうたれるハナミズキ 冷たい雨のそぼ降る中、ダウンコートを着てカサをさして歩いていた。どうしても気になった花があった。そしてあえてバッグからカメラを出す。左手にカサを持ち右手にコンパクトカメラ。その手を高く伸ばして震えながらかろうじて花にカメラを近づけて撮影した。(撮影日:2010.04.20) この花に宿る水滴と花の色を撮りたかったのだ。 これはハナミズキ。そうは思えない色だが、ハナミズキだ。 ★ハナミズキとは・・・ ハナミズキは、北米産。1912年日本からワシントン、ポトマック川の岸辺に贈った3000本のサクラの返礼に1915年アメリカから贈られた花だという。 なお、花弁に見える4枚は実は総苞で、中心の塊のまるでおしべかなと思わせられるのが本当の花のつぼみで、これが順次小さく開花していく。 ミズキはのなかでは特にその花がとても目立つのでハナミズキという。 本来のハナミズキ こちらは昨年までのハナミズキ。中央部が白くて、4弁の花びらに見えるところの外側から薄紅が刷毛で掃いたように入っている。(撮影条件は、これは4月15日花曇で昼間、今年は4月20日、雨の中で夕刻と異なる。カメラは同じ機種を使用。) 薄紅色でサクラのあとすぐに咲き出し、天に向かってぐいぐい枝を伸ばし花を向けて咲かせる。そのため、なかなか真上からこの花を撮影できず、こんな風に下から撮る。 一青窈が歌う名曲に『ハナミズキ』という歌がある。その歌詞の中にも、 「薄紅色の可愛い君のね 果てない夢がちゃんと 終わりますように 君と好きな人が 百年続きますように」 とあるように、ハナミズキは、白または薄紅色なのだ。 色ははたしかに薄紅色だった。名前はベニバナハナミズキというのだが、白に比べてうっすらと総苞の外側からピンクになるのでこう呼ばれるのだ。ここ数年、同じ木にさくハナミズキを見てきたがいつもこの色だった。 少なくとも昨年まではそうだった。 枝も伸びきれないハナミズキ もう一度今年のハナミズキに戻って・・・ 昨年までともう一つ異なるのは、枝が伸びきっておらず例年よりも低い位置で花が咲いていたことだ。したがって腕を伸ばせば花に近づくことができた。また、花は真上を向いたものばかりでなく、傾いて咲いているのもあったので見やすかった。 そしてごく近くで見ると濃いピンクだが遠くから見ると強い赤に見え、ハナミズキの赤い道のようになっていて風景がまったく違って見えた。 これは寒さの影響だったのだろうか。昨日から急に20度を超える陽気になった。この花はこれから例年の色に変わっていくのだろうか・・・。
by miriyun
| 2010-04-29 06:02
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Comments(8)
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yumiyane at 2010-04-30 15:59
同じ木から異なる色の花が出てきたということですね。
アイスバーグの冬を越した蕾から、ピンクの花が咲いたことがありました。普段は白いバラなのに。 縮こまってやりすごしたら、色が凝縮されたのでしょうか。 それでも、春になったら花を咲かそうとするのがけなげですね。
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moccosan at 2010-04-30 16:15
ハナミズキなのに不思議な感じの花にみえます。
すがすがしいイメージの花なのに 南国が似合う?ような色に変化していますね!! 寒かったのでしょうね~
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i0812n at 2010-04-30 21:11
今年は櫻も石楠花も、春の木の花が満開ですね。はなみずきも勿論。
風が強い日は花弁が揺れていて中々写真が撮れません。
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miriyun at 2010-05-01 13:36
yumiyaneさん、毎年、薄紅でしかもぐいぐい伸びきった上で咲くのでよく見れなかった花です。
ことしは雨の中でいつまでも総苞だけがとても赤くて、 中心のつぼみは固いままでいました。 気候が異なるためにあまりにもいつもと異なり、この花にとっても注目してしまいました。
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miriyun at 2010-05-01 13:52
moccosan、ハナミズキは、中央のつぼみが固いままずっと待っていたようで、ようやく陽光とともに昨年の色に近づきつつあります。
やはし、寒すぎたのだと思います。
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miriyun at 2010-05-01 13:54
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miriyun at 2010-05-01 14:02
谷間のゆりさん、今年は雨だけでなく風も強く、写真は撮りにくい日が多かったですね。
このハナミズキはあまりにも例年と異なるので撮ろうと思いつつなかなか撮れず、とうとう傘をもちつつ撮りました。 でもこうした変化をきちっと比較するには定点観測のようにきちんととっていないと難しいですね。 |
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