2009年 07月 22日
7月22日、日食の日・・・雲と雨 晴れても、太陽用のフィルターがないから日食撮影はできない。そして、厚い雲と、ときおりぱらつく雨に一眼レフをもっていくことさえあきらめた。 ☆雲間の日食を捉える・・・ただし、小さいコンパクトデジカメで! 雲が厚い、 ただし、動いている雲なので、可能性は0に近いが、0ではない。 だから、一応、仕事をしながらも時間になると空を見た。 全く見えないのだが、風で雲が少しづつ動いていることだけが希望を残していた。 ★神奈川県の日食 厚い雲がわずかに薄れて光が見えたときに雲の向こうの太陽を撮った。 あまりにも曇っていたおかげでフィルターも何もないのだが撮れた。 しかも、無理と思っていたので、三脚さえ用意していない。手持ちで天空を向いて、脚を踏ん張り、脇をしめて、極めつけのアナログ姿勢で撮った。(砂漠での撮影姿勢が役に立っているような・・・) カメラはもう何年も使って液晶に砂キズのある古いカメラ。いまどき珍しい600万画素のコンパクトデジカメFinePix F30。しかし、名機である。撮ろうとするものをきちんととらえる力を持っている。 ★部分日食・・・كسوف الشّمس جزئيا (部分的に覆われた(食された)太陽*もう、そのままの意味のアラビア語だった) 撮ることはできたが、これがどういう状態なのか、きちんと調べておこう。 まず、撮影日時。2009年7月22日10時55分。 そして、それが食分がどのくらいなのか、月と太陽はどうなっているのかといった専門的なことは、 こよみのページさんの日食シミュレーションで教えていただく。 ↑ 『こよみのぺーじ』さんのご好意で載せさせて頂きます 日本の主な都市の日食シミュレートができるようになっており、これは横浜のシミュレーションである。 自分がいた場所とでは約1分の違いがあると思うが、自分のブログは科学部ログではないのでそこまで精密さは必要ない。同じ神奈川県ということで、この横浜シミュレーションとあわせて見ていくこととした。 神奈川県の最大食は11:10分台である。それでもせいぜい食分は74%そこそこだというのにその時間には雲で太陽のある位置さえわからなかった。 だから、食分66% と推定されるこの写真が今回の成果だった。 また、今回わかったことがある。本気で準備もしなかったので、仕事中に移動しながら撮影した。手持ちカメラで上を向いたり植木の添え木の上をちょっと借りて、一脚のようにしたり、その場の状況に合わせての撮り方でしかない。そうして撮った写真を10枚ほど並べたら、太陽の向きがあちらこちら向いてまばらだった。太陽高度が高いため、感覚としては真上を向いているような感覚になってしまう。するとカメラの上下なんて関係がないのだ。しかもいくら曇っていても急に雲が薄くなったときに目を傷める可能性があるから、うっすらと明るい位置から太陽を予測して明るくなった瞬間、太陽を見ないで撮影している。そんなわけで向きがバラバラで、あとは雲が写っているだけなので写真に上下の基準がないのだった。 しかも新聞をにぎわしている南西諸島の写真を見ると太陽への月の入りも出も地域によって異なり、見え方に差があることがわかる。 日食写真の向きを直すためにも、『こよみのぺーじ』さんのシミュレーションは必須だったのだ。 また、本気で撮る時にはやはり一箇所にいて、向きを一定にしてじっと構えて撮るべきだ。 ★皆既日食・・・كسوف الشّمس كليا はるばる南西諸島や中国などに出かけた人たちは、天候により悲喜こもごもであったようだ。 ◆でも、周りに光るリングのある黒い太陽はすごい!食分100% やはり見てみたいものだ。 食分とは、月の影が太陽を隠してしまう割合をいうものなので、皆既日食は当然食分100%となる。 ところで、太陽と月とでは大きさが異なる。太陽は月の400倍もあるのだ。その太陽を400分の1の月が隠せるのは距離に関係する。 偶然にも、 まったくすごい偶然なのだが・・・・、 太陽までの距離は月までの距離の400倍ある。したがって地球から見ると同じ大きさのように見える。 その結果、バスケットボールのような太陽を、ひよこまめのような月がすっぽりと同じ大きさで重なって見える。その結果、皆既日食でしかも周囲に太陽のコロナが見えるほど周囲が輝くという奇跡をおこしている。 ◆なんだか、夢中になる人の気持ちがわかった。 次の機会が廻ってくるならば、もう少し積極的に見る準備をするに違いない。そしてそれだけの時間もできるだろう。 あっ!でも、その時は、暇はあるけれど、先立つものがないかもしれない。 ☆ 結局なんでも、そのとき自分が参加できる条件の中で精一杯楽しむことがいいんだろう。 そう考えると、悪天候の中、三日月のような部分日食の写真を撮れたのも、 大自然に精一杯楽しませていただいたということだ。身近な幸せに感謝!
by miriyun
| 2009-07-22 21:12
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Comments(6)
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cocoloe-azuki at 2009-07-23 01:10
miriyunさんすごい~!!神奈川でもこんな風に撮れたんですね、私ももっと頑張ればよかったと後悔。でもこちらで見れたのでなんだか得をした気分です^^日食って今ではこういうものなんだっていうのがわかるけれど昔の人は急に空が暗くなり太陽も欠けていてびっくりしただろうなぁって思いました。
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miriyun at 2009-07-24 05:12
azukiさん、天体っておもしろいですよね~!
地球も月もそれぞれが一定の法則に沿って動いているだけなんだけど、その中で不思議現象に見えるときが出てきて、それが人を魅了する! ・・・私も魅了されてしまいました。
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asiax at 2009-07-25 20:25
私の職場も神奈川県ですが、朝の天気であきらめて室内でもくもくと働いてました。もしかしたら見れたかもしれないですね。それにしても、見事に捉えましたね。
また次回が楽しみです。
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miriyun at 2009-07-26 10:01
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yumiyane at 2009-07-27 20:53
小学校か中学のときに、だから前回なのですが、ガラスにすすを付けたので 見た記憶があります。学校中でやってたけど、今ほど盛り上がってはいなかったし、子供だったからか、そんなに大変なことだとは思ってなかったですね。
miriyunさん、凄いです。どんなときにもシャッターチャンスを逃しませんね。しかもシミュレーション通りだなんて。
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miriyun at 2009-07-28 06:45
yumiyaneさん、子どものころ見られた方は、ガラスにすすをつけてと覚えていますよね。それだけ、通常とは異なることでやはり忘れられない思い出になっているのではないでしょうか。
今度日本で見られるのは遥かに先ですね~。どこかに見に行きたくなってきています。 |
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