ミニアチュール閑話*虫歯

 バザールを歩けば、カリグラフィーや細密画にあたる。とくに細密画は、イスラームでとくに発達していた科学や医学・薬学の分野を図示するのに大切な手段とされた。
 したがって、かなりそういった内容の絵が博物館には残されていて、物語の有名なワンシーンよりもおもしろかったりする。
 伝統の文化が背景にある国は、トルコのバザールの品にもそれを写したようなものを簡単に見出すことができる。

 そんな中から、
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 昔も今も、虫歯といえばこのイメージか?日本ではバイキン君が槍で歯をつつく姿がかっての虫歯のイメージであった。イスラーム地域でも同じようなイメージかとほほえましく思っていたら、よくよく見ると歯の中のあやしいものはバイキン君より、ずっとグロテスクな絵だった。このくらいにしないと虫歯の怖さがわからないのかも~。

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 そして、歯医者さん。
道具は、火おこしの弓とツルのように中心部がくるくると回るようになっている。先端部をどのようにするのか歯を治療するために穴を開けているように見える。開けたあとどうするのか、あまり想像したくない・・・。

 どこの国でも必要とされる歯医者であるが、ダマスカス・バグダッド・カイロ・イスタンブールと続く繁栄した都市ではたくさんの食材とともに砂糖やハチミツも早くからたっぷりと流通し、そしてバクラバやシャーベットのような甘味デザートが好まれた。
 アルコールを飲まないイスラームであるから、尚更甘いものにお茶があったのだろう。気候的なものもあるかもしれない。(日本人でも、乾燥したこれらの地域に行くと甘いお茶がとてもおいしく感じられる。)

 こういった地域では、他より早くから虫歯への注意や歯医者が必要となったかもしれない。


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by miriyun | 2009-02-28 15:35 | トルコ | Comments(4)
Commented by ぺいとん at 2009-02-28 17:11 x
こんな怖い絵本があったら子供は絶対に一生懸命歯磨きしますよね。 
これからはお子様へのプレゼントにこの記事を見せてあげることにいたしましょう^^ 

わたくしもお食後、丁寧に歯磨きいたします。
Commented by miriyun at 2009-03-01 08:43
ぺいとんさん、これを見ながら歯磨き、j効果ありそうです~。
 虫歯は万国共通の悩み・・・でも甘いものをあまり食べない国はながもちするのか、知りたいものです。
Commented by yumiyane at 2009-03-03 00:37
キシリトールを食べる習慣のあるアフリカのどこかには虫歯がないそうですね。それを聞いて、キシリトールガム必死で食べました。これってありかなあ、って思いながら。
歯にこうやって穴を開ける、っていう絵図、歯医者のマニュアルみたいなものでしょうか。
歯を治療する技術の遅れている国には、歯抜けの人が多いですよね。イスラムの国は、やはり進んでいたのですね。
Commented by miriyun at 2009-03-04 06:36
中世の医学・薬学系の資料をは世界の中で最も進んでいたイスラーム地域のものが絵入りでたくさん見つかります。
 絵が使われているところがとても印象深いし、わかりやすいです。
 キシリトール・・・虫歯のない国いいですね、やはりいいことは取り入れたいです。


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