星と砂漠とキツネの世界に入り込んで

 現在、川崎駅前で砂漠の薔薇2016アラビア書道生徒作品展が行われており、本田孝一先生・山岡幸一先生の作品と100点余りの全国から集まった生徒作品が展示されている。
 明日、9月25日まで。詳細は ↑ のリンクに。


1.サン=テグジュペリを改めて知る     
 敵国の飛行士でさえ尊敬していたという飛行機乗りで作家のサン=テグジュペリ。
実は彼の書いた『星の王子さま』は子どものころに読んでいた。
本が好きで気に入ると「小公女」や「ロビンソン・クルーソー」などを何度でもあきずに繰り返し読んでいた。後には山岡宗八やアガサ・クリスティなど気に入った作家の作品をを読みつくすなど入り込んでしまう方だった。

 しかし、星の王子さまを読んだ時の印象はきわめて薄い。おそらく「ふ~ん」よくわからない話だなというくらいで忘れてしまったのだろう。
 だから、今年1月Audipleの朗読『星の王子さま』を聞いて驚いた(きっかけは決して文学的なものではなかったが・・)。高橋大輔氏の低音ソフトヴォイスで語られる話に、子どものころとは全く異なる印象を受けて、心に沁みこんでいった。なんて深くて余韻が残るのだろうと、今更ながら世界の名作としての珠玉のことばに気付かされた。

 

2.アラビア書道作品へ 
 物語の中で、とくに耳の長いキツネの言葉と、砂漠の中での王子の情景が心の中でずっとぐるぐるしていた。ブログに書いてもおさまらない何かがあって、これは何かしらの形にして自分から出してあげなければいけないだろうと思うようになった。
 絵の技術のある方はさっとその想いを絵だけであらわせるだろう。
だが、自分にはそういう絵のセンスがないのでジタバタすることになる。
自分に何ができるかという中で、やはり、こうしたときは自分の最大のライフワークであるアラビア書道かなと思い至った。

 
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 かって、サハラで満天の星を見てきた時、日本に戻ってその時の思いを出したくてこんな星空を描いて、そこに文字を書いた。
 砂漠だけの絵を背景に書を書いたのはさらに2年ほど遡る。


◆だから、今回は別の手法で挑戦してみたくなった。

もう一つの趣味、写真を使うことにした。
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長時間露光の星空と砂漠を組み合わせて、文字を載せられるように明るさを調整した。

これで背景はできた。

ここにアラビア語版星の王子さま、(先生方に感謝です)。
一番抒情的なナアス・タアリーク書体(ファーリスィー、ペルシア書体ともいう)で書いていく。

内容:

「星がこんなに美しいのは、見えてもいない一本のバラのせいなんだ。 
 
砂漠が美しいのは、そのどこかに井戸を隠しているからなんだ。

家であれ、星であれ、砂漠であれ、
       その美しさをつくっているものは目に見えない。」


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 アラビア文字はのびやかにあらわしたい。伸ばす文字を位置合わせしたいがためのデザインに一番時間がかかった。しかも背景を写真にしたので失敗できない。
 文字入れだけにしておけば、一番すっきりしている作品が出来上がりとはわかっているのだが、砂漠をイメージする線画を入れてファンタジー感もだしたいろいう想いが最初からあったので、その想いを遂げた。絵は、テグジュペリに大笑いされそうだし、砂漠の色が濃くて見えない、ごちゃごちゃしているという言葉が聞こえてきそうだ。


 すっきりしていた方が美しい、それはよくわかっている。
 それでも、サン=テグジュペリが哲学的思考を託した耳の長いキツネ(フェネック)をなんとしてもこの作品に入れたかったのだ。
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 詩的で音が心にいい砂漠の井戸も表したかったのだ。

時間不足で不満足な点が多いが、想いだけは伝えたかった。
そういえば、いつも自分はそうかも。技術が高いわけでなく、こう表したいという思いをただ作品にしてきたような気がする。

~~~☆~~~~☆~~~~☆~~~

 サン=テグジュペリへの敬意と
    砂漠で見てきたものたちへの愛着とを込めて・・・。 
                        


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# by miriyun | 2016-09-24 09:33 | アラビア書道 | Comments(5)

『タスビーフ(讃美する宇宙)』 Tasbih (Universe in Glorification)

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集
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Web作品No.34
『タスビーフ(讃美する宇宙)』 Tasbih (Universe in Glorification)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  
・内容:Holy Qur’an Surah al- Isla’ (Night Journey) 44
     『コーラン』夜の旅の章 44
・書体:Thulth style スルス書体
・大きさ:縦151cm×横127cm
・材質/技法:(文字)レタリングゾル・ドローイングインク
      (彩色)アクリル絵の具
・制作年:2011年
・所蔵先: Islamic Arts Museum Malaysia
    マレーシア・イスラム芸術博物館

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆作者コメント:

 アラブのベドウィン(遊牧民)は夜、旅をする。
昼は太陽光線が強すぎて行動できないからだ。私は、現地調査でサウジアラビアにいる時ベドウィンたちと何度か夜旅をしたことがある。暗闇の中を北極星だけをたよりに進む。北極星が今どこにあるのか常に見ていなさいと言われた。北極星のことを彼らは、「アル・ジュディー」(الجـــدي)と言っていた。どこかで聞いた覚えやすい名前だ。例えば「アル・ジュディー」を右に見て進んでいれば西に進んでいることになる。「アル・ジュディー」を見失ったら、あるいは雲で覆われた時は先へは進めない。そこで留まらなければならない。そのまま行ったら死の迷い路に陥る。

 アラビア語で「夜の旅」を表わす特別な言葉がある:「アル・イスラー」(الإســـراء)だ。
コーランの中には「夜の旅」と冠した章がある。その章の中には、コーラン全体で見ても最もすばらしい章句がある。44節である。
「7つの天と大地、またその間にあるすべてのものは、神を賛美している。いかなるものも神を讃美しないものはない。だがあなた方はそれらが讃美していることを知らない。神は忍耐強く,寛容であられる。」

満天の星に抱かれ私はラクダの背に揺られながら、この章句を何度も口ずさんだ。

                                以上、公式。


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# by miriyun | 2016-09-24 07:31 | Fuad Kouichi Honda | Comments(0)

ザクロアイラン

1.見事な輪切りザクロ 
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生ジュース販売の店頭に並べられたザクロ。どこでもザクロは置いてあるが、この輪切りの積み上げは見事で、まぶたに焼き付けられて忘れられない。

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ふつうは、こんな風に色とりどりに果物の入り混じったのが並べてあるものだが・・・。
ザクロはアラビア語ではルンマーン。トルコ語では何というのか、聞きそこなった。


2.ザクロアイラン 
◆ザクロジュース
トルコ、アナトリアでは100%ザクロジュースが瓶詰になっているのを頼んだら、味が濃くて素晴らしい!
日本までお持ち帰りしたいほどだった。味を堪能することに夢中で、その瓶の写真を撮りそこなった。

◆アイラン
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次の食事場所では数々のコーラやオレンジジュースに交じってアイランの名前がでてきた。トルコではアイランがお気に入りだ。塩気のあるヨーグルトが熱さを吹き飛ばし、爽快な気分になる。

 ところがここにザクロアイランなるものがあると聞きつける。

あの酸味とヨーグルトの出会い、これは頼まずにはいられない。

どっしりとしたビールジョッキのようなグラスに美しい色のザクロアイランが出てきた。

ザクロアイラン、超、チョ~、美味しい!!
 色でも、香りでも、味わいでも、これにはまった。


~~~★miriyun的、中東での飲み物Best3~~~
温かいのが欲しい時・・・・・・・アツアツのミントの葉っぱどっさりで砂糖入りのミントティー、
冷たいのが欲しい時・・・・・・・ザクロアイラン
砂漠で干からびそうになった時・・・・水で十分

     だが、エジプトの砂漠で飲んだカプリソーネのレモン味は忘れられないほど、身体が歓喜の声を上げた。(世界的に売れていたカプリソーネ、今の日本では見当たらなくなって久しい)

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# by miriyun | 2016-09-19 22:43 | Comments(4)

ザクロ街道(2)~アナトリア

1.ザクロ
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アンタルヤ海岸の陽光のもとで・・。
ザクロって、緑から赤への色づきが鑑賞にあたいするほど美しい。



2.遺跡と果樹と 
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 エフェソスの日射しの強烈な中、果樹の緑は目にも心にも心地よい。


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 世界遺産クサントス・レトーン遺跡のなかで。
アナトリアでは、ごく普通に各地にザクロの木がある。数ある世界遺産の遺跡の中であたりまえに、イチジクやブドウ、オリーブ、ザクロが点在する。
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やや色づき始めたころ


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 カイマクル地下都市脇で無造作に積み上げられていた赤いもの、近寄ってみればそれはザクロの山だった。
 中東ではバザールやスークの果物屋ではきれいに種類ごとに積み上げて色合いまで考えた配置にしているものだが、ここでは地元のザクロが次々と無造作に載せられていた。レモンが彩りを添えるために載っているのがわずかにトルコ的だった。
 それにしてもザクロが外皮が強くて日持ちがするからできる積み上げ方だ。
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# by miriyun | 2016-09-19 12:13 | トルコ | Comments(6)

アラビア書道展「砂漠の薔薇2016」のお知らせ

砂漠の薔薇2016<第7回アラビア書道生徒合同作品展>   


 2年に一度のアラビア書道展が開催されます。

◆日時:2016年9月20日(火)~9月25日(日)
   (10:00~18:00 但し、20日は13:00~18:00、25日10:00~16:00)

◆場所:アートガーデンかわさき第1展示室
  (〒210-0024川崎市川崎区駅前本町12-1川崎駅前タワー・リバーク3F)

◆アクセス:JR川崎駅または京急川崎駅より徒歩2分


  JR川崎駅の場合、東口に降りて、左に行けばすぐにタワーリバークが見えます。
  大きなエスカレーターが見えるので、そこを3階まで上がってください。
↓ JR川崎駅前の地図    
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◆イベント:
*アラビア書道お名前書きコーナー     9月22日(木・祝)14:00-16:00
*アラブ音楽演奏 by ル・クラブ・バシュラフ 9月24日(土) 14:00-15:00

◆過去の展示の様子
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Sand Rose2016~The 7th Arabic Calligraphy Exhibition 

Open: Sep20(Tue)2016 - Sep25(Sun)2016 
(10:00-18:00 except on Sep20 13:00-18:00 & Sep25 10:00-16:00)
Place: Artgarden Kawasaki the 1st exhibition room
(Tower Riverk 3F, 12-1, Ekimae-Honmachi, Kawasaki)
Access: 2 minutes walk from JR Kawasaki station or Keikyu Kawasaki station
event: Writing-your-name corner ・・・・・・・・・・・Sep22(Thu)14:00-16:00
Arab music play by Le Club Bachraf ・・Sep24(Sat)14:00-15:00
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 どうぞ、文字そのものに興味のある方、エキゾチックアートに惹かれる方、旅の思い出につながる方など、どなたでもご自由にご覧ください。

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# by miriyun | 2016-09-19 12:08 | アラビア書道 | Comments(5)

フレンズオンアイス衣装展 in 新宿

1.フレンズオンアイス衣装展 

≪新宿高島屋開店20周年記念≫
10th ANNIVERSARY フレンズ オン アイス衣装展 荒川静香と”フレンズ”の歩みが開催されて、いよいよ本日12日が最終日。早くに見に行ったが、そのあと何もできない熱中症状態での仕事で、写真はお宝のまま眠っていたので、そろそろまとめよう。
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 ↑ 「eye」
 

2.今回の展示でよかったこと
① フレンズオンアイスならではのオペラ座やオリンピックメドレー、マンボメドレー、白鳥コラボなど凝ったグループナンバーがある。
 凝っているだけでなく心にしっかりと残る優れたグループナンバーであったわけだが、そのグループの衣装をまとめて展示し、そのナンバーを楽しくイメージできる配置だったこと。

② ガラス越しではなく、素のままで見ることが出来る。
衣装というとガラス越しに展示されていることが多いが、今回の展示は素のまま。ロープは張ってあってもかなり近いので、生地の質感や装飾のキラキラスパンコールの微妙な色の違いまでしっかりとみることが出来た。
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↑ オペラ座の怪人

③ 写真撮影OKであること。SNSなどに次々と掲載されて、それを見てまた行こうとする人が確実に増えている。
 以前はどこで何を展示するにも写真不可であることが普通であったが、今やその状況にもよるが撮影が可能な範囲を定めて、SNSへの自然な流れによって衆知の部分を見学者が行ってくれることになる。
 高島屋のHPやFOIからの告知はなかなか見ない。新宿駅周辺のポスターやチラシはその周辺の人しか見ない。それに対して、SNSは全国に伝わる。遠くても見に来る人もいる。たくさんの画像に刺激され、写真が撮れるなら高い交通費をかけても価値があると感じる。 

④ マナーの良さ
 一つは開催した高島屋新宿店の催事場の店員さんたち、とても丁寧な言葉遣いでさすが老舗デパート。購入した雑誌やパンフレットを傷つけないように丁寧に包んでくれていた。

 そして、FOIファン、まあ、Dファン率高しと見ましたが・・、しーさまファンにしても本田ファンにしても、そのマナーの良さをいつも感じている。 写真を撮りたくても待つ、うしろに人がいると感ずるとすぐに場所を譲る、ちょっとぶつかったり遮ったりすることがあるとスイマセンと言い合い、互いに気持ちよく見られるようにしている。
 まあ、応援している人の生き方を見ていると、自然とそうなってしまうのだ・・・。

 
⑤ ハイライト映像が常時流れている。
 衣装と写真の他に映像や音楽で、すっかりその雰囲気に酔ってしまう。おそらくほとんどの人がこれらの映像を何回も何十回もりぴーと添てきているであろうが、それでもなお、大型TVの前で足を止め、思わず、またその演技に見入ってしまい、もう一度そのナンバーの衣装を見たくなる。そんなわけで、一人当たり滞在時間も長いと思う。

◆スワンメドレー・・ニコライ・モロゾフ振付のスワンをコラボにした名演目
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 まだ、ご覧になっていない方、本日17:30までです。カメラをお忘れなく!
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■9月1日(木) → 12日(月) 
■11階 特設会場
ご入場時間:午前10時~午後7時30分(8時閉場)※ただし9月2日(金)、3日(土)、9日(金)、10日(土)は午後8時まで(8時30分閉場)、最終日は午後5時30分まで(6時閉場)。
「フレンズ オン アイス」。10周年を記念し、衣装約40点とパネル写真で、その軌跡と魅力に迫ります。
衣装展示:荒川静香・高橋大輔・本田武史・田村岳斗・安藤美姫・鈴木明子・宮原知子・本郷理華・宮本賢二
※入場無料
*FRIENDS ON 10YEARS!
10年間にわたる「フレンズ オン アイス」の歩みを、
荒川静香、高橋大輔を中心とした衣装展示とハイライト映像
ショーの見所のひとつであるグループナンバーで共演した”フレンズ"の衣装
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3.*ANNIVERSARY!
オフショット写真を一挙公開及び10周年を記念してたくさんのスケーターから寄せられたお祝いメッセージ 

◆オフショット
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◆お祝いメッセージ
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座長の荒川静香さんへのお祝いの気持ちのこもったいいメッセージがずらりと並んでいた。
海外スケーターのメッセージも、それぞれの文字に味わいがあって、しかも翻訳がきちんとついているのがいい。
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# by miriyun | 2016-09-12 11:00 | Comments(0)

映画「オデッセイ」と旅

1.旅と映画 
 映画が好きなのに、最近よほどのことがないと映画館まで行くことが出来ない。
そんな自分にとって、航空機内のエンターテイメントは映画鑑賞のチャンスだ。英語版までしかないときもあるが日本語吹き替えや字幕があれば感謝!と思ってしまう。複雑な謎解きでなければ英語版でも結構楽しめる。

 今夏ベトナム航空の機内で、いつものごとく映画を探ったら、なんと見たかった「オデッセイ」があった。
火星に取り残された植物学者でもある宇宙飛行士が、壮大で孤独なサバイバル状態を生き抜こうと奮闘する内容だ。

~~~~*あらすじ*~~~~~
人類による有人火星探査ミッション<アレス3>が、荒れ狂う嵐によって中止に追い込まれた。ミッションに参加した6人のクルーは撤収を余儀なくされるが、そのひとりであるマーク・ワトニーは暴風に吹き飛ばされ、死亡したと判断される。しかしワトニーは奇跡的に生きていた。独りぼっちで火星に取り残され、地球との交信手段もなく、次にNASAが有人機を送り込んでくるのは4年後。サバイバルに不可欠な食糧も酸素も水も絶対的に足りない。そのあまりにも過酷な現実を直視しながらも、ワトニーは決して生き延びることを諦めなかった。
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やがてワトニーの生存を知って衝撃を受けたNASAや同僚のクルーは、地球上のすべての人々が固唾をのんで見守るなか、わずかな可能性を信じて前代未聞の救出プランを実行するのだった……。(「オデッセイ」公式より引用)
~~~~~~~~~~~~~

◆この映画、サバイバルの知恵に感心し、あきらめない心に感じ入る。仲間の心の傷も救助への熱い心も伝わり、美しい映像でもある。



2.映画の背景
 ワトニーは次に地球の仲間と会えるかもしれない場所に向かうため、火星の赤い大地を進む。その時の広大な赤い岩山と赤い荒涼とした大地。

 いかにも赤い火星のイメージだが、なぜか懐かしい。
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思わずシート液晶の画面撮りをした。

そうなのだ、
「写真でイスラーム」おなじみの光景だった。

ワディラムだ!!
なるほど、火星という設定にはいい選択だと思った。
この赤い色は映像加工ではない本当にこの色をしている場所で、しかも地球とは異なる他の星っぽいところといったら、このヨルダンのワディラムやジブチなどがあいそうだ。

◆ 実際のワディラムの様子 ↓
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大地の色は岩も土も砂も基本的に赤みがかっている。     
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 時刻や光の当たり具合で、様々な色に見える。
ワディラムは再び訪れたい旅先の1つであり、月のない日に行きたい場所でもある。

映画を旅先で見るもよし、
  映画の中に旅する夢を見るもよし!

3.リドリー・スコット監督
◆いい映画だと思ったら、監督はリドリー・スコットだった。

 最近の映画は人の動きや背景までCGを使っていて、動きが不自然でアニメのような映画もある。アニメはアニメらしい動きでそれは好きなのだが、実写では雑に作るとあまりにも不自然になってしまう。
 どうしても実写できないことや宇宙のようにいくことが出来ない場所についてCGを使うにしても、より人間らしい自然な動きや、リアリティーある背景が迫力につながる。

リドリー・スコット監督はどうか。宇宙モノだからCGをもちろん使っている。
だからと言って彼は映画ならではの映像美まで放棄しない。できうる限りのリアリティを求め続けるのだ。
火星で絶望の中にもわずかな望みをみいだしながらワトニーが火星探索の車を走らせる。その場面が、研ぎ澄まされた感覚で撮影されたワディラムの映像なのだ。
火星探査の主人公の不安感と希望のはざまで揺れ動く心象とともに、胸に迫る赤い大地の美しさに圧倒されていた。

リドリー・スコットさすがです!
ワディ・ラム素晴らしいです!
そして、ヨルダンでの撮影は当然アブドッラー国王が賛同してのことだろうと推察される。何といっても先代国王もアブドッラー国王も映画好きで深い関わりを持っていますから・・・。
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# by miriyun | 2016-09-08 05:49 | Comments(4)

シェイと大輔

1.シェイリーンとシェフ大輔 
 フレンズオンアイスが終わった。年中行事の中で、夏を締めくくる大事な行事に位置しているアイスショー。
それが終わってしまった寂しさの中で、少々振り返り。

 シェイリーンは毎年、時にあでやかに時にキュートに、そしてとてつもなく情熱的なプログラムを持ってきてくれる。たくさんのプログラムの中で、シェイリーンが〇〇をやったあの年には、というようにFOIの中のプログラムを思い出す。そんな印象深さを持つプログラムがまた一つ加わった。

シェイリーンが演ずるイタリアのピッツァレストランのウェイトレス(ソフィアと呼んでね)、西側にテーブルをセットし、エプロンをしてキュートで元気で動きが素晴らしい!

 そこへシェフがピザを運んでくる。
まっ白で大きなシェフ帽をかぶったシェフは恰幅のいいお腹とカイザーひげ!このシェフが働きの悪いソフィアをプンプンと叱りつける。ソフィアちゃん落ち込み~。シェフはというと初回からしばらくは退場する時も観客側に背を向けてあまり顔を向けない。だれかわからないよという状態を保ちたいみたい・・・。

 叱られたソフィア、でもほんとはやりたいことがいっぱいある。エプロンなんて投げ捨てて、バイクは乗り回すわ、踊るわ、生き生きと自分の思いを大切にという楽しいプログラムが観客を沸かせた。本当にシェイリーン・ボーンは素晴らしいシングルダンススケーター!
 そこへまた登場したシェフ、今度はリンクの中央までやってきて踊りまくるソフィアに巻き込まれて一緒に踊ってしまう。最後に口髭や帽子をとったりして、Daisuke Tとわかるという粋なプログラム。
 あくまでもプログラムの援助なので、ダンスは短めだが、Dならではの楽しさ。

 リオ以前の収録のフレンズプラスの対談の中で、いろんなことをやってきたけれど、苦手なのはコミカルな役だと言っていた。しかし、しゃべりを含めて苦手なことをあえてやると言っていた今年、シェフを見てそれもやるのかと思わず手を叩いた。顔も足も細いのに、おなかパンパンに巻いてきて、プンプン叱りはなかなかの演技、しかし、恥ずかしさが隠せず、顔を見せないようにしていたり、帽子に顔をうずめたり毎日異なる動きをして、ようやく最後の方には慣れたという感じだった。
 ただ、シェイリーンとDさんだから、ダンスの共演は、「もっと見せてくれ~!」と思ってしまった。
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 共演ではなくて、友情出演みたいなものなので、あくまでも主役はシェイ。
こういう時のDさん、引きすぎるほどひいて、主役を目立たせて、自分は早々と立ち去る。いかにもという動きで、みんなに見透かされた通りの動きをしているのが妙に可笑しかったけど、彼はそういう人。


2.シェイの演技に鳥肌だった高橋大輔 
 シェイリーン・ボーンと大輔さんというと、いくつもの思いが去来してしまう。その中で、2009年のFOIについて。2008年高橋大輔は前十字靱帯断裂という選手生命を脅かす大怪我をして、2009年後半やっと氷上に戻り、初めて観客の前で演ずるということで、初日をこなすまで眠れないほど不安だったという年である。

 しかし、その前の年、怪我する前の2008年1月には四大陸で4回転2回を入れて、ステップも情感も素晴らしい完璧なロミジュリを見せて世界最高得点をとり、それがその後も長く崩されることはなかった。世界選手権では日本人男子シングルで最初の銀メダルを取っていた選手である。
 前置きが長いが、多くのファンが「知ってるわい」ということを言いたいわけではない。

それほどの選手が、FOIでシェイリーンの演技「La Cumparsita」を見て感動していた。鳥肌がたっているといってTVカメラに向かって自分の腕を見せていた。

◆FOIの裏でシェイの演技を見ていた、高橋大輔が語る~~~~~ 
(シェイの演技を見て)鳥肌が立っています
氷の上じゃないみたい ほんとにうまい!!大好きです!
音のとり方であったり・・・

彼女みたいに滑れたらいいと思います。
スケートしているみたいじゃない。

興奮したなー
ジャンプも何もしてないのにあそこまで見せられるんです。
うらやましいっす。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 これを聞いて思う。
高橋大輔という人は、自分は現役、相手は引退した人とか、地位とか、そういうもので人を見ない。
完全に美しいスケーティング・感動させるスケートを純粋に見つめて感動する人なのだと改めて思った。よく舞台や映画もいいものを見ては泣いてしまうと言っているが、そういう感受性が強いからこそと思う。

 ところで、
この2009年の大輔さんの言葉を復唱してみよう。

「氷の上じゃないみたい。 ほんとにうまい!!大好きです!

音のとり方であったり、

スケートしているみたいじゃない。
興奮したなー

ジャンプも何もしてないのにあそこまで見せられるんです。」



なあんだ、大輔さん!

その言葉、全部、
今の大輔さんを見た観客やスケーター・解説者が
         「あなた」を見て、言っていますから!!

   ライラックワイン、なめらかで浮いてるようでもあり、
   ジェフ・バックリーの震えるような声に呼応して
   心のひだを押し広げるようなスケートで
   会場中に切なさが伝わった。

それに、鳥肌の立つような演技、・・・2012年の道化師を初め、枚挙にいとまがないほどある。
 最近では「実験」~スケートではないが鳥肌とぞくっとくる凄味もあった。

わかってほしいな~、
  わかってないだろうな~!

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# by miriyun | 2016-08-30 16:46 | Comments(0)

『智恵の7柱』Seven Pillars of Wisdom(4)及び(5)

A Gallery of Arabic Calligraphic Works of Fuad Kouichi Honda
   ≪本田孝一氏Web作品展≫・・・ アラビア書道家・本田孝一氏の作品を紹介する特集
c0067690_121145.jpg

Web作品No.32 ↑
    「智恵の7柱」(4) Seven Pillars of Wisdom(4)
 
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
内容:Holy Qur’an Surah al-Insan25-31
『コーラン』 人間の章25-31
書体:Jaly-Diwany style,
  ジャリー・ディーワーニー書体
大きさ:縦256cm、横109cm
材質/技法:(文字)レタリングゾル・ドローイングインク
      (彩色)アクリル絵の具
制作年:2013
所蔵先:Islamic Arts Museum Malaysia
   マレーシア・イスラム芸術博物館
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
                         以上、ここまで第4作


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆引き続き、シリーズ第五作をどうぞ!

c0067690_121491.jpg

Web作品No.33 ↑
    「智恵の7柱」(5)Seven Pillars of Wisdom(5)
 
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
内容:Holy Qur’an Surah al-Furgan53-59
『コーラン』 識別章53-59
書体:Jaly-Diwany style,
  ジャリー・ディーワーニー書体
大きさ:縦256cm、横109cm
材質/技法:(文字)レタリングゾル・ドローイングインク
      (彩色)アクリル絵の具
制作年:2014
所蔵先:Islamic Arts Museum Malaysia
   マレーシア・イスラム芸術博物館
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆このシリーズ作品の既出分
『智恵の七柱(1)ー讃美』 The Seven pillars of Wisdom(1)はこちら→http://mphot.exblog.jp/18090461/


『智恵の7柱』Seven Pillars of Wisdom(2)及び(3)はこちら→http://mphot.exblog.jp/25931654/

◆尚、この作品は智恵の七柱というテーマに沿って7部作となっている。
続編が出来次第また追って続きをお伝えします。

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# by miriyun | 2016-08-29 23:13 | Fuad Kouichi Honda | Comments(0)